ジョニー・デップ『MINAMATA -ミナマタ-』水銀規制、水俣に残る負の遺産
今日は映画『MINAMATA―ミナマタ―』を見た。
1970年代、水俣病に苦しむ熊本県水俣市を取材し、水俣病を世界に知らしめた写真家のユージン・スミスを、製作を兼務するジョニー・デップが演じている。國村準さん、美波さん、真田広之さん、加瀬亮さんなど、共演の方々も素晴らしい。音楽は坂本龍一さん。
日本の四大公害の1つといわれた水俣病。その原因を作ったチッソ工場は1932年から1968年まで36年もの間、水銀を含む排水を流し続けていたという。
流れ溜まった水銀は70から150トンともいわれた水俣湾。現在そこは、エコパーク水俣として埋め立てられたとのことけれど、その地下には、水銀を含む汚泥が今も眠っているという。大きな地震で埋め立て地が液状化し、水銀を含む水が地表に噴き出すことが懸念されているらしい。
「単に水銀を集めて囲っただけの場所。汚染が残ったまま条約の地をアピールするのはちぐはぐ」「ずっと未来まで鋼板や護岸をつくり続けるのか。後世に大きな負の遺産を残したままでは、水俣病の教訓を生かすことにならない」という声もあり、水俣病との戦いは本当のところは、まだまだ終わっていないようだ。
記事参照 朝日新聞デジタル「水銀規制、条約名になったけれど… 水俣に残る負の遺産」
水俣病、学校で必ず習う病気だけれど、改めて今回の『MINAMATA -ミナマタ-』で衝撃を受けた。この映画のユージンの写真のように一つの写真が世界を動かす、一つの映画が世界を動かすこともあるのかもしれない。
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