星野誠 makoto hoshino

ラマダーンとアスリート。そしてカフェインとケトン飲料。

2021.9.22

以前、3年ほどインドネシアのジャカルタで仕事をしていた時期、定期的にラマダーンがあった。ラマダーンは、ムスリムの義務の1つで、日の出から日没まで食事をたべないというもの。

自分は正式に1ヶ月ほどのラマダーンに参加したことはなかったけれど、数日だけ真似事をしたとき、それだけでも、夜食べる何気ない食事が常に、相当おいしく感じたのを覚えている。

人間というのは、良くも悪くも、なんでもきっと慣れていってしまうもので、初めてのときに美味い!!と感動したものも毎日食べていると、当然の味になってしまう。だからやっぱり、こうやって時に空腹を感じたり、飢えと乾きを感じて、一度自分の体と心のリセットするということが、イスラム教でいうラマダーンの目的なんだろう。

なので、たまのプチ絶食は心にも体にもとっても良さそうで自分はとっても良いと思う。

ただ体を人より動かすアスリートになると、そう簡単じゃないらしく、このブログでもちょこちょこ書いている自分の糖質制限。170cmで68kgだった体重を58kgまで落とせばランニングのタイムがよくなると聞いた。そんな単純な理由から始めた糖質制限。4ヶ月たっても8kgしか痩せられなかったので、最後の1ヶ月、朝昼抜いて、トレーニングを続けていたら先週、体の節々が壊れ始めてしまった。

やはり、通常の生活での絶食などと、アスリートの方の絶食はまったく違うようなので、改めてトレーニングの食事法を調べてみることにした。そこでみつけたのが、この本「世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学」

世界でも有数の過酷なトレーニングを積んでいるというツールドフランスのトップ選手たちのトレーニング方法と食事制限についての本でとっても面白い。そしてこの中にあった!!あった!!あった!!

もう本が付箋だらけになってしまい、ここで紹介しようと思ったら膨大の量になるので、ここではあくまで一部だけ抜粋

ケトジェニックダイエット中にコーヒーは必須の飲み物だ。脂肪はストレスがかかると分解し、エネルギーへと切り替わる。そのストレスとして知られているのは有酸素運動だ。有酸素運動を行うことで、身体は脂肪を分解してエネルギーに変えようと動いてくれる。この時カフェインは分解された後の脂肪をエネルギーに変換してくれる場所へ輸送する役割を担うのだ。

カフェインがないとこの効率が悪くなり、スムーズにエネルギーに変換されない。つまり、エネルギーにならず結局脂肪に戻る。朝起きてお腹が空いている時に、朝食としてブラックコーヒーを飲み30分後にランニングなどの有酸素運動を30分から60分程度行う。

これだけで、かなり効率的に脂肪がエネルギーに変換されるのだ。この時、コーヒーにMCTオイルを加えておくと、さらにエネルギー変換がさかんになるので、ケトジェニックダイエット中には絶対にやりたいモーニングルーティンだ。

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やはり、糖質と炭水化物を制限して脂肪を燃やせる体を作るトレーニングなどは良いらしいけれど、これは双刃とのことだ。さらに体脂肪率を下げすぎると、体が感染症にかかりやすくなる、つまり病気にかかりやすくなる、絶食のトレーニングは、脂肪を燃やせる体を作る一方、心も体も蝕むらしい。

そして、人によって脂質でパワーが出せる人と、やはり炭水化物でないとダメな人と人によってタイプが異なるらしい。まだまだこの分野は確立されていないとのことだけれど、この本は相当面白いので、体を動かしながら体重を落としたい方。アスリートはどういった食生活をしたほうがよいか悩んでいる方などは、ぜひ一読の価値あり!!

「世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学」

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