星野誠 makoto hoshino

「more and more 体質」からの躁鬱、脱出へ

2020.3.13

最近、本当に何に対しても、楽しさを見出せないし、何に対しても美味しさを感じられない。あれ?もしかして、つまりこれって、世間一般的にいう躁鬱ってやつ?

エベレストとか海外で仕事始めたりとか色々やってたときは「躁」で色々と上がってて、その反動で「鬱」みたいな。陰陽で、どっちかに上がると、その分どっちかどーんみたいな。

とはいえ、この状況って今の自分の状況にまったく感謝できない状況から起こってて、自分は、おそらく結構恵まれてて、今日明日の生活に悩んでないし、子供は四人、奥さんもいる。全員かわいい。旅行も行こうと思えばいつでも行ける。買いたいものも買おうと思えば買える。行きたいとこにも基本行ける。でもダメ。

これって全部自分の今の範囲での中のもの。つまり何がいいたいかというと、普通のとこには旅行にもいけるし、普通のものは買える。普通の料理も味わえる。でも、自分が経験してない次のラインのものを枠にいれられてない。人間って一度味わうと当然になるから、どんなに可愛い子でも毎日見てると普通になるし、自分の枠を超えてかないと、まったく喜びを見出せない体質「more and more体質」 で、これがかなりやっかい。

例えば、今の自分でいうと、例えば誰かお知り合いの方になんとかお願いして、1ヶ月ぐらいジェームスボンド並に世界中を巡る生活をさせてもらったとする。アストンマーチン乗って、最高のカジノで遊んで、クルーザーやジェットでと。きっと最初は楽しいんだろうけど、そのうち慣れてしまうかもしれない。いや、たぶんそれも1年ほどすると当然になる。アストンマーチンにのっているのが当然になる。慣ジェットに乗るのが当然になる。

そういえば、今、自分時計は、お知り合いの方に譲っていただいたロマンジェロームという時計をしているのだけれど、その時計は、月のクレーターをイメージした文字盤に実際の月のムーン・ダストを散りばめた、実際のアポロ11号のスチール部品を素材の一部として使用した1969本限定のムーンダストクロノというとってもロマンに溢れた素晴らしい時計なのだけれど、最初は気分があがったものの、今では、まったく気分があがらない。当然になってしまった。アップルウォッチしてても、まったく同じ感じ。最初は気分上がったけど当然になってしまった。

で、そんな中、どうやって、自分の気分をあげて行こうかと思って、色々と試したんだけど、お酒を飲んでもダメ、髪をピンクにしたってダメ、映画は映画でいいし、音楽も音楽いいんだけど、それだけでも決定的ではない。それで、結局自分の気分があがるのは、すごくシンプルだけど、歴史や伝記を読むと気分があがるというのがわかった。偉人の伝記や歴史小説。「燃えよ!剣」とか。ローマ皇帝カエサルの話とか。

で、結局、自分にとって物とか、見た目なんてまったく関係なくて、自分を奮い立たせるのは、やっぱり心。心次第で、同じ青空もドス黒く見えるし、快晴にも見えるから、やっぱり心。

そう昨日、『ジュディ・虹の彼方に』っていう素晴らしい才能の女優ジュディ・ガーランドの伝記映画を見たのだけれど、あんなに能力のあるスーパースターで、めちゃめちゃ稼いで、子供も3人と恵まれているのにいつも危うい。幸が薄い。そんな印象をうけたのは、やっぱり覚せい剤で心が崩壊寸前だったからだろう。

自分の中学の時書いていた将来手に入れたいものという欄に「胆力」と書いていたけれど、まさに、今後自分が生涯をかけて探していく価値のあるものは「胆力」やっぱりこれこそなのかもしれない。

 

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