星野誠 makoto hoshino

「やってみもせんで、何がわかる」ホンダ スピリット健在!ロケット垂直離着陸成功

2025.6.20

今週飛び込んできたニュースの中で、個人的に一番「えっ!?」と声が出て、胸が熱くなったのが、ホンダのロケットの話。あの本田技研工業が、再使用型ロケットの垂直離着陸実験に、国内で初めて成功したという!!

ニュース映像を見ると、まさにスペースXのファルコン9が地上に舞い戻ってくる時のような光景。SNSで「まるでSpaceXだ!」「いつの間に開発してたの?」って声が上がるのも、よく分かる。自分も最初は「まさか、あのホンダが!」と、本当に驚いた!

でも、少し考えて、「ああ、でも、ホンダなら不思議じゃない」と思い直した。

彼らは、あの美しい小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を、周囲の反対を押し切って自力で開発し、世界の空のスタンダードの一つにまで押し上げた会社。自動車やバイクだけじゃない、空への、そして非常識とも思える夢への挑戦は、ずっと続けてきた。今回のロケット開発も、その延長線上にあるんだろうな、と。

そう、そこには創業者・本田宗一郎から続く、困難な課題に真正面から挑む、あの「ホンダスピリット」が、いまだに脈々と受け継がれているんだな、と感じさる。

発表された実験の内容も、その本気度を物語っている。

北海道の大樹町にある自社実験場で、全長6.3mの実験機を打ち上げ、到達高度271mを記録。そして、目標地点からわずか37cmの誤差で、垂直に着陸させた。これは、とんでもない精度です。

もちろん、これはまだ研究段階で、すぐに事業化されるわけではないそう。でも、再使用型ロケットが打ち上げコストを劇的に下げる鍵であることは、スペースXがすでに証明している。その核心技術である垂直離着陸を、ホンダが着実に、そして静かにモノにしつつある。この事実が、何よりも重要なんだと思う。

「みんなに理解されなくてもいい」という覚悟

そして、このホンダのロケット開発を見ていて、もう一つ強く思うことがある。それは、この挑戦が持つ「みんなに理解されなくてもいい」という、ある種の覚悟。

世の中には、きっと「なぜ自動車メーカーのホンダが、今さらロケットを?」と眉をひそめる人もいるだろう。それは、もっともな意見かもしれない。

でも、その一方で、ホンダの持つ圧倒的な技術力を信じ、その無謀とも思える挑戦を、熱狂的に支持する人もいる。

結局、以前このブログで書いた「80%を怒らせて、20%を夢中にさせる」という話に行き着くのかもしれない。ホンダを愛する人がいる。ホンダに疑問を持つ人もいる。そして、どうでもいい無関心な人もいる。でも、一番意味がないのは、その無関心でいられること。

この言葉を胸に、ホンダは今日も“眉をひそめる人8割、瞳が輝く人2割”の挑戦を続けているんだろうな、と。

創業者、本田宗一郎氏の「やってみもせんで、何がわかる」という精神は、今もホンダの中に、確かに生きている。バイクから始まって、車、飛行機、そして今度はロケット。

みんなに理解されることを諦めて、誰かに強烈な夢を与えることを選ぶ。それが、ホンダという会社の生きる道なのかもしれない。

“Honda Spirit”は何度でも加速する

こうして歴史を振り返ると、ホンダの挑戦はいつも、僕たちを驚かせてくれる。

1959年、世界一を目指したマン島TTレースへの挑戦。

2004年、空の常識を覆した「HondaJet」の開発。

そして2025年、北海道の空に刻まれた、ロケットの垂直離着陸。

ホンダがやっているのは、単に乗り物を“作る”ことではない。

それは、「移動の自由を拡げる挑戦」、そのものなのだ。

「夢の力は、まだ摩耗していない」

271mの上空から、そんな力強いメッセージが聞こえてきたような、そんな一日。

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