星野誠 makoto hoshino

中学生からの夢と質問に答えます

2025.2.27

本日も、娘が通う中学校でお話しする機会の原稿を作成中です。生徒たちからたくさんの質問をいただき、みんなの「夢」について考えさせられました。夢って本当にいろいろな形があるんだなと改めて感じました。夢がある人も、まだ見つかっていない人も、どちらも大丈夫です。大切なのは、「自分がどんなことにワクワクするか」を知ることだと思います。以下に、いただいた質問に一つずつ答えながら、自分の人生や経験を振り返ってみます。読んでくださった皆さんも、ぜひ共感やヒントを感じてください。

1. 人生で大きな失敗をしそうになったらどうする?

大きな失敗をしそうになったら、まず「なぜ失敗しそうなのか」を冷静に考えることが大事です。例えば、エベレスト登山のときも、「このまま行ったら死ぬな」と思う場面がありました。そのときは「どうすれば生きて帰れるか?」だけを考え、優先順位以外は一切削除して、一点突破するようにしています。

もし本当に大きな失敗をしてしまったら…
「これは大きな学びになる」と考えるのが僕のやり方です。失敗って、後から振り返ると「これがあったから成長できた」と思えたり、その失敗がないと人間が成長できないこともあるんです。逆に、失敗していないのが失敗だとも思います。とはいえ、毎回その反省はしっかりしないといけません。自分の場合、何度も繰り返してしまうことも多いんですが。

2. なぜ宇宙旅行の会社をつくりたかったの?エベレストに登って思ったことは?

宇宙が好きで、「地球を飛び出してみたい」と思ったからです。宇宙に行くことは、人類にとっての「究極の冒険」だと思っていて、自分もその世界に関わりたいと思い、会社を作りました。でも、経営はうまくいかず、3年で失敗しました(笑)。とはいえ、僕は一時的なものだと思っていて、必ずまた挑戦しようと考えています。実際、今も会社を構えているので、僕の中では失敗ではないんです。

エベレストに登って思ったことは、「本気で一点突破ほどの集中をすれば、やりたいことは、やればできる」ということです。僕はもともと登山経験ゼロでした。なのに3年で世界七大陸最高峰を登れました。「本当にやりたいことなら、(他の優先順位をすべて削除すれば、ここが重要)人間は何でもできるんだ」と実感しました。つまり、取捨選択が重要です。なんでもかんでもは無理なんです。

3. 今まで行った国はいくつ? 一番楽しかったところは?

50か国以上です。南極の空の青さやトルコの平原など、思い出に残る場所はたくさんありますが、やっぱり今でも印象に残っているのはバックパックで訪れたモロッコの砂漠です。夜になると、音が何もなくなって、空には満天の星。「地球にいながら宇宙にいるみたい」な感覚になりました。

4. 黒歴史を教えて! なんでもいいから、とにかく多く!

めっちゃあります(笑)。いくつか紹介すると…

  • 学生時代、モテなかった(笑)。
  • ユーチューバーになれなかった。
  • 海外で運転中に逆走してしまい、現地のドライバーや周囲の人たちに怒涛の勢いで怒られた。
  • 海外で知らずに立ち寄った場所が、当時地球上最悪の治安の地域だった。
  • 山を走る大会にエントリーして現地に行ったら、大会は前日で終わっていた。
  • 予約した飛行機の便が前日だった。
  • チェックインまで済ませ、ゲート前まで行ったのに、酔っ払って寝てしまい、目の前で飛行機を見送った。
  • 現地で宿を予約したら、自分の帰国後の日を予約していた(今でも結構ある)。
  • 飛行機の名前を間違えて予約し、乗れなかった。
  • 家族旅行で、なぜか自分の便だけ蜻蛉返りで即座に帰国する便を予約していた。
  • 製品を心から愛するユーザーだとクレームを言ったら、実はスイッチが入っていなかっただけだった。
  • 「お風呂が使えない!」と大騒ぎしたら、ただ水道の元栓が閉まっていただけだった。
  • 大変お世話になった先輩の恩師の指示に従っていたら、3,000万円の借金を背負いそうになった。

黒歴史は誰にでもあるんです。気にせず、笑い話にするのが一番です!

5. どうしたらそんなに親子で仲良くなれるの?

僕は、「家族だからこそ、しっかり言葉で愛情を伝える」を意識しています。
例えば、奥さんには毎日「可愛い、可愛い」と言うし、子どもにもできるだけ「いいね!いいね!」と言うようにしています。

あと、これはまだ完全にはできていないけれど、親子で「共通の楽しみ」を作るのも大事だと思っています。僕の趣味は旅行なので、子どもたちと一対一で旅行に行くように心がけています。あと、宇宙の話を一方的にしていることもあります(笑)。

6. 会社の名前はなぜ自分の名前にしたの?

「恥ずかしいことはできないようにするため」です。「誠眼鏡」という名前にしたのは、「自分の名前を会社名にしたら、ダメなことはできない」と思ったからです。自分の人生の責任を持つために、あえて名前を入れました。匿名だとひどいことが言えるけど、実名だとできない。そんな感じです。

7. 挑戦して失敗したときどうする?

「次の挑戦のはじまり」と考えるのが、僕のやり方です。逆に、失敗していないとスタート地点に立てないと思っているんです。例えば、宇宙旅行の会社を作って失敗したけど、それはスタートを踏めたことだと考えています。今もその会社は続いているので、僕の中では失敗ではないんです。いろいろな経験があるからこそ、今の眼鏡屋のビジネスが成功したのかもしれません。失敗は「ダメなこと」ではなく、「スタートライン」だと考えています。

8. 海外経験はありますか?

はい!

  • バックパッカーで37か国を旅した。
  • インドネシアで会社経営した。
  • 香港で眼鏡店を開いた。

海外に行くと、「日本の当たり前が当たり前じゃない」ことに気づけるので、めちゃくちゃおすすめです!例えば、信号機ではなく道路の下が光っていたり、日本のようなコインロッカーではなく荷物を預ける方法が違ったり、ちょっとした発見がたくさんあります。

9. 仕事で一番やらかしたことは?

メガネとは関係ない仕事を頼まれて、3,000万円ほどの借金をし、会社自体も潰れそうになったことです。恩師の言うことでも、自分がひっかかることはしっかり断ることが大事だと学びました。自分の判断を大切にすることが重要です。

10. 一番成功したことは?

エベレストに登ったり、ウルトラレースに参加したりして、「世界中のどの人でもたいしたことないじゃん」と思えたことです。それまではハリウッド映画などの影響で、海外の人に憧れや負い目を感じていました。でも、ガタイのいい人がチキンだったり、粘り強さがない人を見たりして、人は人種ではなく、心が大事だと感じました。バックパック時代は気軽に海外を回っていましたが、英語があまり話せなかったこともあり、知らずにひけめを感じていました。今はまったくそんな気持ちがありません。

11. 今の仕事に決めたのはなぜ?

最初は宇宙事業をやっていましたが、失敗しました。そのあと、「自分がやりたいことリスト」から選んで、数えてみたら今はたまたま眼鏡屋が続いているんです。そんな感じです。

12. 中学生・高校生のときの部活は?

  • 中学:陸上部(でも、ほぼ帰宅部)。
  • 高校:部活なし(その代わりにバイトしてました)。

13. 仕事で大変なことは?楽しいことは?

大変なこと → お店を続けるために資金繰りが求められること。小さなスタッフさんたちを養っているので、あまり適当にはできないこと。でも、実はめちゃくちゃ適当なこともあります。


楽しいこと → すべてを自分で決められること。稼げるのも、稼げないのも自分の責任です。そんな状態だと、学びが義務ではなくなり、仕事と遊びの境界がなくなります。毎日の英語学習も、遊びのためのツールをコツコツ作っている感じです。あと、新しい技術を学ぶことも、僕にとっては仕事であり遊びです。これが誰かに言われてイヤイヤだと、義務になってしまう。ここが一番のポイントかもしれません。

14. 行った国の中で一番楽しかったところは?

モロッコの砂漠です。「何もない空間」なのに、「すべてがある」ような不思議な気持ちになりました。

まとめ

みんなの夢を見て思いましたが、「夢がある人も、まだ見つかってない人も、どっちもOK」です。僕も子どもの頃は「宇宙に行きたい!」と思っていましたが、いろんなことを試して、結果的にメガネ屋をやっています。今後もまだまだわからないし、これは自分の人生のただの一コマだと今でも思っています。実は、今でも宇宙に行こうと本気で考えています。大事なのは、「今ちょっとでも興味があることを試してみること」です。やってみたら、「これだ!」と思うものが見つかるかもしれないし、「違ったな」と思ったら、また次を探せばいい。みんなの未来が楽しみです!

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