星野誠 makoto hoshino

臨終支援「Sarco」の自殺幇助カプセル

2022.1.9

自殺幇助、臨終支援。なかなかナイーブな分野だけれど、この分野に新たなマシーンが登場。

自殺幇助、臨終支援にかんして、スイスでは2020年の時点で、約1,300人が自殺幇助で死亡したとのこと。現在使われている主な方法は、液体のペントバルビタールナトリウムという薬品を摂取する方法。服用後、2〜5分で眠りに落ち、深い昏睡状態に陥り、その後すぐに死に至る。

今回、開発されたカプセルは、そのような規制薬物を使用せず、安らかな死を迎えるための別の方法だという。

開発したのは、Dr Philip Nitschke(以下 フィリップ・ニッツチク)氏は、安楽死の専門家として多くの患者の自殺幇助を経験し、医師免許停止処分を受けたオーストラリアの医師 。エンジニアAlexander Banninkと協力して、3Dプリント技術を利用した安楽死専用カプセル「Sarco(サルコ)」を開発したとのこと。

画像参照 SARCOサイト

説明によると、規制薬物を使用せず、安らかな死を迎えるため「Sarco」の使用方法は、

以下 本サイトより引用

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「Sarco」

まず、本人はカプセルに入り、横になる。

いくつかの質問をされ、答えられたら、カプセルの中のボタンを押して、自分のタイミングで装置を作動。

カプセルの中は窒素で満たされ、酸素濃度は21%から1%へと急速に低下。

全部で30秒くらいで終わる。

低酸素と低炭酸、それぞれ酸素と二酸化炭素の欠乏によって死が訪れる。

パニックや息苦しさはない。

人は少し混乱し、意識を失う前に少し多幸感を感じるかもしれない。

::::

ちなみにこの「Sarco」を利用するためには、事前に専用のエントリーテストに合格する必要があり、精神状態など一定の条件をクリアした者のみに4桁の認証コードが与えられるとのこと。

自殺幇助、臨終支援。なかなか倫理的にも簡単ではない分野だと思うけれど、個人的には、選択肢として賛成の分野。自分や身内が使うとなると簡単じゃないとは思うけれど、こういった選択肢があっても良いと思うので、ぜひ引き続き開発を続けてほしい。

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