40代の苦悩「ベニスに死す症候群」真っ只中
最近は月20冊ほど本を読んでいるけれど、小説は今までほとんど読んでこなかった。
「マチネの終わりに」を読んだのだけれど、とても面白い。
小説の中に出てくる「ベニスに死す症候群」というのが気になって調べてみると、作家の平野啓一郎さんのインタビューで説明されている箇所があった。
以下インタビュー記事参照
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「ベニスに死す症候群」
“中年になって、突然現実社会への対応に嫌気がさして、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること”
年齢を重ねていく中でつらい状況にあるというつらさもあるけど、一見順調そうにいっても、このままでいいのかな?という思いもある。
40歳にさしかかって、やりたかったことも結構やって、自分の技術を上げるためにやらないといけないこともやって、この先さらに一歩前進するためには、なにかしないといけないことはわかっているんだけど、ちょっと漠然としてしまう。
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さらに、インタビュー記事で、文学と小説について、平野さんはおっしゃっている
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小説はあるところに変な人がいて…というふうに、13%のほうから話を始められるんです。ただその変な人の人生をみていくと、単に変な人で終わるのではなくて、今の社会の大きな問題が現れてきて共感できたり、一般性も開かれていくのが小説だと思うんです。僕にとっては、例外のこういう人間がいるんだっていうところから始められるっていうのが、文学の良さだと思いますね。
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なるほど。小説とはそういうものなのか!
「マチネの終わりに」を読んで、まさに今の自分は「ベニスに死す症候群」真っ只中だと気付いたし、小説というのは、このような素晴らしさがあるのかと再確認。
今後は人間をよりよく知るためにも、小説も幅広く読んでみることにしよう!
「邪悪は必要だ。背徳こそ天才の糧だよ」ベニスに死すより
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