星野誠 makoto hoshino

解体を免れない会社と、米議会の「GAFA解体案」

2020.10.9

Netflixの『バッド・ビリオネア: 堕ちたインドの富豪たち(Bad Boy Billionaires: India)』

インドの富豪、フォース・インディアのオーナーでもあったビジェイマリヤ氏、インドのダイヤ長者であり国際手配になったニラブモディ氏、サハラ・インディアのスブラタロイ氏などを追ったドキュメンタリー。

インドの富豪、どなたも、溢れるばかりの才能は間違いなくあるのだろうが、成功者と詐欺師は紙一重とよく言われることも思い出す、なかなかのストーリー。

このような結果になってしまった会社は、解体されてもしょうがないとは思うけれど、最近よく話題にあがる「GAFA解体案」に関しては、はなはだ疑問だ。

GAFAもしくはGAFMAは、それぞれの時価総額が小国の国家予算にも匹敵し、世界の多くの国々のGDPを上回る。さらに課税逃れ、個人情報利用など色々と言われているので、、これほど力の持った企業への独占の警戒ということだろう。

先日、米、反トラスト小委員会が、フェイスブックとグーグルが「独占力(monopoly power)」アップルとアマゾンは「重要かつ永続的な市場の支配力(market power)」を持っていると指摘、”特定の支配的なプラットフォーム”の解体を目指すよう勧告したという。

ただ共和党の議員は、逆にテック企業の解体に懐疑的であるというので、このあたりの問題は、そう簡単には決着つかないのだろうけど、企業努力で強くなったGAFMAのようなところを解体するのは、どうかと思う。むしろ、GAFMAの中の、アマゾンやアップルなどには、政治ではなく、企業の力、ぶっちぎりの独占と独断で、どんどんと世界を変えて行って欲しい。

 

 

 

 

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