星野誠 makoto hoshino

自己疎外の現代に。岡本太郎さんの思考、Kindleで440円

2020.9.24

最近は朝型になっていて、朝4時から5時に起きて、本を読む。7時ごろから家族と食事。また8時ごろから9時ごろまで本を読む。

本日読んだ本は、岡本太郎さんの「今日の芸術」

高額なセミナーなどいかなくとも、岡本太郎さんの思考が440円で、ただちに触れられる時代。物の価値というのは大変考えされられる。学びたいという意識さえあれば、どこまででも学べる時代だ。

これからの変化や心意気が440円で読めるのだ!

逆にいうと、こちらがサービスを提供するなら、Netflixなどが980円で1ヶ月楽しめ、岡本太郎さんの思考が440円で直ちに楽しめる、このあたりも考えてしっかり提供していかなくてはいけない。

岡本太郎さんの本は、やっぱり本の節々に魂が宿ってる

以下本文より

「社会の発達とともに、人間一人一人の働きが部品化され、目的、全体性を見失ってくる。人間の本来的な生活から、自分が遠ざけられ、自覚さえ失っている。それが自己疎外です」

「楽しむつもりでいて、楽しみながら、逆にあなたは傷つけられている。言いようのない空しさに」

「くりかえしていいますが、ほとんどの人間はあきらめて、適当にやっています」

「だれても、その本姓では芸術家であり、天才なのです。ただ、こびりついた垢におおわれて、本来のおのれ自身の姿を見失っているだけなのです」

「世の中が新鮮で動的な時代には、新しさが輝かしい魅力として受け入れられ、若さが希望的にクローズアップされます。しかし反対に、動かない、よどんだ時代には、古い権威側はかさにかかって新しいものをおさえつけ、自分たちの陣営を固めようとします」

「戦後直後の日本は、重い過去のカラから脱皮して、生まれ変わったように、若々しく、新しい文化をうちたて、世界に乗り出していくように見えました。すべてのものが動揺し、混乱し、模索し、しかしそこから新しいヴァイタリティーがのびていくような希望が燃えていた。激動する時代の生気です。だがそのうちに、安定ムードがひろがり、古い秩序がふたたび力を盛り返してきました。若い世代は自信を失います」

「新しいものには、新しい価値基準があるのです。それが、なんの衝撃もなく、古い価値観念でそのまま認められるようなものなら、もちろん新しくないし、時代的な意味も価値もない。だから、いくならんでも、あれは困ると思うようなもの、自分でとても判断も理解もできないようなものこそ、意外にも明朗な新しい価値をになっているばあいがあるということを、十分に富違い、慎重に判断すべきです」

「いつも自分自身を脱皮し、固定しない人こそ、つねに青春をたもっているのです」

「人生だって同じです。まともに生きることを考えたら、いつでもお先まっくら。いつでもなにかにぶつかり、絶望し、そしてそれをのりこえる。そういう石のあるものだけに、人生が価値をもってくるのです。つまり、むずかしい言い方をすれば、人生も芸術も、常に無と対決しているのです。だからこそおそろしい」

「芸術は、決意の問題だ。決意さえすれば、その精神力で技術がささえられる」

「私は謙虚というものはそんな、人のまえで、おのれを無にするとか低く見せることでは絶対にない、むしろ自分の責任において、おのれを主張することだと断言します。つまり、謙虚とは権力とか他人にたいしてではなくて、自分自身にたいしてこそ、そうあらねばならないことなのです。私は、これを身をもって示し、声高らかに、おれこそ芸術家だ。おれはピカソをのりこえていると、まったく傍若無人に言い放って、いわゆる「謙虚の徒」を呆然とさせるのです。しかし呆然としたのちに彼らは、これもまったく型地どおりにせせら笑います。謙虚の美徳、「私なんかダメだけれどー」などと言うところからは、いかなる事実も出発できません」

岡本太郎さんの「今日の芸術」 安すぎる!!!

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