星野誠 makoto hoshino

量子物理学の「ゼロ・ポイント・フィールド」

2020.1.3

原子力工学の工学博士の田坂広志さんの「運気を磨く」という本を読んだ。なかなか面白い。

量子物理学の「ゼロ・ポイント・フィールド」という仮説。

量子物理学で、説明される世界の誕生。

138億年前、この宇宙は存在しなかった。そこには、量子真空が存在し、それがゆらぎをおこし、急激に膨張して大爆発「ビックバン」を起こし、宇宙が誕生したといわれている。日頃「物質」と思っているものの実体は「エネルギー」であり、「波動」に他ならない。この宇宙は「光子」(フォトン)で満たされている。何もない真空の中に膨大エネギーがすでに潜んでいる。つまりその場所に過去、現在、未来のすべての出来事が波動として、ホログラム的な構造で記録されている。

すべては波動にすぎないので、現代の物理学の世界では、過去、現在、未来は同時に存在しているものとされている。アインシュタインも「我々物理学者にとっては、過去、現在、未来というものは幻想なのです。それがどれほど確固としたもののおうに見えても、幻想にすぎないのです」といっている。

ただ、かといって、それは生まれた瞬間に人生が決まっているというわけではない。自分のとる選択によって人生は変わる。行動を変えた結果変わる未来というものがある。

自分は学生時代、インド哲学を勉強していたのだけれど、その時習ったアーカーシャ、仏教の唯識思想、末那識と阿頼耶識というものと同じだ。

阿頼耶識には、過去のすべての結果であり、未来のすべての原因となる「種子」が世界にはすでに眠っている。ただその種子は未来のあくまで可能性で、それを選択していくことで人生は決まる。

太古の昔からそこにある、世の中のパンドラの箱。

過去、現在、未来のすべての出来事が波動として、太古の昔からホログラム的な構造で記録されている世の中。その箱を世界中のいたるところで開けていく。それが人生、自分の使命。そう考えると、人生はさらに面白い。

 

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