「存在そのものがはっと息を飲むような人間」
樹木希林さんの「一切なりゆき」を読んでいる。
読む前は「一切なりゆき」という題から、どちらかというと良い意味で適当にという印象をうけていたのだけれど、実際本を読んでみると、樹木希林さんは、悲しみにも痛みにもすごく真剣、すべてを受け入れ、いくつになっても、常に人としてどうありたいか?それを常に追求していた人なんだなと思った。
「それなりに一生懸命やって、傷ついたり、うれしかったりしている人たちは、やっぱりあって素敵ですね。適当に女優というところであぐらかいている人は、やっぱりすてきじゃないですね。それはもう、私、どの世界でも一緒だと思うのよ」
「私、人間でも一回ダメになった人が好きなんです。一回ある意味底辺を見たというのかな。そういう人は痛みをしっているんですね。だから、いろんな話ができると同時にまたそこから変化できるんです」(一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋)
傷ついたり、痛みをしっている人間は間違いなく魅力的だ。
そういう人こそ深みがある。
「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
面白がることよ。面白がらなきゃやっていけないもの、この世の中」
(一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋)
それでいて肩の力も抜けていて、
「いつまで経っても、人間として、なんていうか、豊かな人間に、どの方向へ行けたらなれるのかなぁって、役者としての仕事より、そっちのほうに興味があるんですよ」
(一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋)
常に自問自答し、自分というものを追い求め理想の自分がある。最後、樹木希林さんのこの言葉がまさに樹木希林さんそのものだなと思った。
「地上にすぽーんといて、肩の力がすっと抜けて。存在そのものが、人が見た時にはっと息を飲むような人間になりたい」(一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋)
地上にすぽーんといて、肩の力がすっと抜けて、存在そのものがはっと息を飲むような人間って!!
この表現を見た時思わず映像が浮かび涙が出た。
自分も、痛みや傷つきというスパイスを人生に振りながら、おごらず、面白がって、深みを持った大きな人間になりたいと思います。
樹木希林さん、素敵な言葉の数々大変ありがとうございました。
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