星野誠 makoto hoshino

「シンギュラリティ」Googleが暴走した未来? 10分先の未来『エクス・マキナ』( Ex Machina)が面白い!

2019.2.16

 

 

作品は2015年で3年ほど前の映画にはなるけれど、

映画『エクス・マキナ』(Ex Machina)が面白い。

 

内容は、

検索エンジンで世界を怒涛しているIT企業の社長ネイサンが、人里離れた別荘で一人極秘で、検索ワードや、世界中の携帯電話・コンピュータを無断で傍受して収集したデータを元にAIの思考ロジックを開発し、研究しているというストーリー。

 

なんというか、グーグルが暴走したら?などを考えさせられるような作品で、

人工知能の開発が無秩序に進むことへの警告、反対デモなどが世界で行われているけれど、

そういったことを考えさせられる映画だ。

またこの映画、内容とは関係ないけど、舞台がすばらしい!

 

「今から10分後」という設定、現在の世界に、

独特の未来性を感じさせるロケーションで選ばれたのはノルウェーのフィヨルド地帯。

映画は、ほぼ別荘の中の撮影で終われていて、

外観や部屋の一部などは、実際にノルウェーにあるホテルらしい。

場所は、ノルウェー北西部のフィヨルド地域にあるJuvet-Hotel

建築家もノルェーの方で、Jensen&Skodvin氏によるもの。

この建物以外の作品もすべて恐ろしくカッコいい!

まずはJuvet-Hotel、すごくよさそうなので、ぜひ一度いってみよう!

 

話映画の内容に戻ると、本当に「シンギュラリティ」というものを考えさせられる内容。

 

最近よく語られる「シンギュラリティ」は、

現在のグーグルのAI開発責任者、人工知能の権威である

レイ・カーツワイル博士により提唱された「未来予測の概念」

コンピュータの技術が進歩し、これまで人間がやって来たこと、

もしくは人間にも出来なかったことまでコンピュータがやることになるプロセス。

これが進むと、最終的には人工知能が自分よりも賢い人工知能を設計するようになり、

人間には理解できない「超知性」とでも呼ぶべきものになるといわれていて、

それを憂慮した「人工知能 vs 人類」のような映画は昔から『ターミネーター』など多い。

 

この映画『エクス・マキナ』は、『ターミネーター』の戦争ではなく、

その前兆のような、本当に10分先の未来のような静かな映画。ただなかなな恐怖感。

 

この映画の中で、

検索ワードや、世界中の携帯電話・コンピュータを無断で傍受して収集したデータを元にAI

を開発したIT企業の社長ネイサンは、AIを生み出すことを

原爆を発明したオッペンハイマー博士の言葉を引用して

「私は世界を滅ぼす死神となった」と表現しているけれど、

人間が制御することができないテクノロジーとして原発同等の脅威になりうるかもしれない。

 

今の現実世界では、ロボットに支配されるなどは勿論まだないけれど、

40年前は夢物語だったAIが今や現実のものとなっているし、

生活は間違いなく変わってきている。

Amazonができて、書店が徐々に亡くなったりと、

「シンギュラリティ」は徐々に徐々に進んでいる。

機械では難しすぎてできない仕事、

マシンにやらせるより人間にやらせたほうが安い仕事により仕事、

これが明らかに別れていき、

それができる人とできない人の差は、明らかに広がっていくんだろう。

本当に、今後はちゃんと自分でできることを考えていかないと。

とにかく映画『エクス・マキナ』まだご覧になってない方はぜひオススメです!

 

 

 

 

 

 

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