星野誠 makoto hoshino

「プラチナ」の価格が「金」に抜かれて戻らない。レアメタル、プラチナ復活するか?

2019.1.25

2015年に「金」の価格に「プラチナ」が抜かれてからなかなか戻らない。

 

自分は、新卒で大黒屋という貴金属を買い取る会社にいて、

2002年ごろ、業務として「プラチナ」「金」を買い取っていた。

2002年のころ相場は「金」が1300円ぐらい。「プラチナ」が2200円ほど。

大黒屋は4年ほどでやめてしまったので、その後買取はやっていなかったが、

常にプラチナは金より高く、

ただ、いったん、プラチナが金まで近く下がったのが、リーマンショックがあった2008年。

金の最高値3,339円-最安値2,240円=1,099円、

プラチナは最高値7,589円-最安値2,454円=5,135円と5倍近くさがったが、

それでもまだプラチナが高かく、2010年になるとまた復活

「金」3500円。「プラチナ」4600円ほど。

だいたい1000円ほどいつもプラチナが高かった。

ただ、2015年に「金」の価格と「プラチナ」が逆転

2015年に「金」が4500円ほど、「プラチナ」4200円ほど

2018年は「金」が4500円ほど、「プラチナ」3500円ほど、

2019年の今も「金」が5000円ほどで、「プラチナ」3200円ほどと、

現在は「金」が「プラチナ」を上回る。

「金」の価格に「プラチナ」が抜かれてからなかなか戻らない。

希少性という意味では、いままでの採取量を比較しても、

金の166,600トンに対してプラチナは6,700トンと約25分の1。

1トンの原鉱石から取れる量も、金は6.7グラムに対して、3グラムと半分。

また手間としても、精錬期間も金が1週間なのに比べ、プラチナは8週間と8倍。

今も、どう考えても、プラチナのほうが希少だし手間もかかる。

クレジットカードなどでも、プラチナカードがゴールドカードより上だったし、

プレゼントでも「金」を贈るより「プラチナ」

「プラチナ」はジュエリーとしても「金」より高級品だった。

ただ、ジュエリーとしてプラチナが人気はあるのは、じつは、日本と韓国だけらしく、

世界的なプラチナの価値はジュエリーより、工業用金属として。

プラチナは全供給量のうち工業利用される割合が半分、

その中でもディーゼル車の排ガス触媒向けが60%前後を占めるらしい。

ということは、これからEV、電気自動車が増えてくると価格の戻りは難しいか?

他にも燃料電池やパソコン・携帯電話向けなど工業利用の割合が10%強の金に比べ、

景気変動の影響をダイレクトに受けるプラチナ。

レアメタル、プラチナ再びまた復活するか?

 

 

 

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