「プラチナ」の価格が「金」に抜かれて戻らない。レアメタル、プラチナ復活するか?
2015年に「金」の価格に「プラチナ」が抜かれてからなかなか戻らない。
自分は、新卒で大黒屋という貴金属を買い取る会社にいて、
2002年ごろ、業務として「プラチナ」「金」を買い取っていた。
2002年のころ相場は「金」が1300円ぐらい。「プラチナ」が2200円ほど。
大黒屋は4年ほどでやめてしまったので、その後買取はやっていなかったが、
常にプラチナは金より高く、
ただ、いったん、プラチナが金まで近く下がったのが、リーマンショックがあった2008年。
金の最高値3,339円-最安値2,240円=1,099円、
プラチナは最高値7,589円-最安値2,454円=5,135円と5倍近くさがったが、
それでもまだプラチナが高かく、2010年になるとまた復活
「金」3500円。「プラチナ」4600円ほど。
だいたい1000円ほどいつもプラチナが高かった。
ただ、2015年に「金」の価格と「プラチナ」が逆転
2015年に「金」が4500円ほど、「プラチナ」4200円ほど
2018年は「金」が4500円ほど、「プラチナ」3500円ほど、
2019年の今も「金」が5000円ほどで、「プラチナ」3200円ほどと、
現在は「金」が「プラチナ」を上回る。
「金」の価格に「プラチナ」が抜かれてからなかなか戻らない。
希少性という意味では、いままでの採取量を比較しても、
金の166,600トンに対してプラチナは6,700トンと約25分の1。
1トンの原鉱石から取れる量も、金は6.7グラムに対して、3グラムと半分。
また手間としても、精錬期間も金が1週間なのに比べ、プラチナは8週間と8倍。
今も、どう考えても、プラチナのほうが希少だし手間もかかる。
クレジットカードなどでも、プラチナカードがゴールドカードより上だったし、
プレゼントでも「金」を贈るより「プラチナ」
「プラチナ」はジュエリーとしても「金」より高級品だった。
ただ、ジュエリーとしてプラチナが人気はあるのは、じつは、日本と韓国だけらしく、
世界的なプラチナの価値はジュエリーより、工業用金属として。
プラチナは全供給量のうち工業利用される割合が半分、
その中でもディーゼル車の排ガス触媒向けが60%前後を占めるらしい。
ということは、これからEV、電気自動車が増えてくると価格の戻りは難しいか?
他にも燃料電池やパソコン・携帯電話向けなど工業利用の割合が10%強の金に比べ、
景気変動の影響をダイレクトに受けるプラチナ。
レアメタル、プラチナ再びまた復活するか?
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