星野誠 makoto hoshino

世界中でよく「痛いね!っ」て言われるんです。

2018.9.5

エベレストなどでジャラジャラ眼鏡つけたり、南極で裸になったりしてたり、コスプレで女装してたりすると、よく「そんなことして楽しんですか?」とか「痛いね」って言われるんです。

かなりの確率で(笑)

ジャラジャラ眼鏡つけてたり、カツラとか被ってたり、海パンだったりすると痛い奴だな!とか思われるんですよ。現地の人にも、世界中から集まる登山者の人にも。あのイエローモンキー、調子にのりやがってみたいに。

身近でいうと、富士山を短パンで登りに行って、帰りに救助されるバカみたいな感じ、もしくは富士山をハイヒールとミニスカートで登ろうとして救助されるギャル的な感じ。

そんなところでハシャいでるけど、お前がダメになったとき、迷惑被るとはこっちなんだ!後で痛い目みるぞっ!ていう感じがアリアリと。最初だけ調子に乗って、こっちにあとで迷惑かけるんじゃねいぞ!って。

もちろん、こっちだって、下にいる時だけ、ハシャいでたらかっこ悪いじゃないですか。だって、下でコスプレしたり、裸になってて登れなかったらホラみたことってことで終わっちゃう。それはダサすぎでしょ。だから、必死に、全力で、登頂するまでやり続けるでしょ、けなげに。

そうすると、「お前ほんとアホだな!」みたいになってくるんです。

自分としては、ぜったい登頂するって、自分を追い込むためにコスプレするみたいな(笑)

山で、コスプレとかすればするほど、「僕はこれを達成します!」など人の前でやる宣言と同じで、「おれは絶対登頂する!」という自分への言い聞かせてるのと同じで。後に引けなくなるみたいな。だって、絶対登頂しないとカッコ悪いし。

実際に、南極でも、エベレストでも、どこでも、「痛いっ!」て目で見られるけど、山頂でも必死にやりつづけてると、登頂付近とか、登頂後それを見た人から、

「お前、ほんとアホだな!」

とか声かけられて友達になることとかも、出てくるんです。最初自分のこと「痛いっ」て見てた人も、向こうから声かけてきてくれたりして。全員じゃないけど。

富士山も、100名山も「ハイヒールとミニスカで登る!」みたいな、まじ気合いの入った、腹の座ったギャルなら、最後は応援されるんだと思うんです。たぶん極一部から(笑)

(南極登山中)

結局最後は気合いだけ。

どんな世界でも、きっと通じるのは気合いだけ。

気合いさえあれば、言葉なんていらない。人種だって関係ない。

どんなバカなことやってもいい。そんな気がする(笑)今、僕に、世界に少なからずそんな友達がいるのが幸せです!

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