星野誠 makoto hoshino

足るを知る。相手への敬意から鬼になる。 マタギの方の教え 

2018.5.13

マタギ = 狩猟だけでなく、山菜を採取、川魚をとったり、巻きを切り出したり山の恵を受け、山とともに生きる方々。現在は、世界遺産区域で狩猟や採取が禁止されたことから、現在は、そういった地域での観光ガイドやパトロールなどもされている。

そんな、マタギの方の本を読んだ。その中で、すごく印象に残った箇所があった。

「熊が苦しむことなく一瞬であの世にいけるよう、必ず一発命中で即死させられる確信が持てなければ撃たない。生半可な思いで銃は絶対に撃たない。醜くもない動物を殺すためには、鬼のような心になって、一瞬で相手を殺す。動物を殺すたびに鬼になる。マタギとは「又鬼」なのだ」

相手への敬意から鬼になる。そうなのか。なあなあと、優しさは違う。やっぱりそうなのかもしれない。また、マタギの心の箇所も、とても印象的だった。

「マタギの心は自己規制。足るを知ること。神様に対する遠慮を持つこと。なんでも採りすぎず、次の世代へまた次の世代へと残す。マタギの世界では、事故で血を流すのはいいけれど、人と争って血を流すのは一番の恥」

足るを知ること。神様に対する遠慮。人と争って流す血は一番の恥。

マタギの方々のように、純粋に人間、動物、植物を1つの生態系と考え生きている方々の考えは、やはり、間違いなくより真理に近いし、よりシンプルな生き方なのだろう。

完全にマタギの方々のような生き方は勿論できないけれど、自分も都会ばかりで生きていないで、人間本来の、生命本来の大切なものをしっかり思い出せるように努力しよう。

まずは、実際マタギの方に会いに行ってみよう!

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