星野誠 makoto hoshino

セミナーは娯楽

2018.4.1

自分はインド哲学科だった。だから心というのに興味があった。だから、昔からいろいろな哲学書を読むのが好きだったし、セミナーにもハマった時期があって、結構様々なセミナーに出たことがある。100万のセミナー、30万のセミナー、10万のセミナー、1万のセミナー、1000円のセミナーと。

でわかったのが、どんなセミナーでも結局内容なんてほぼ変わらない。結局は人類の先輩方が唱える真理によっていく。

「シェークスピア」「言志四録」「ナポレオンヒル」「マーフィーの法則」「7つの習慣」などその他、素晴らしいといわれ長く語り継がれてきた真理を、ただ別の言葉で表現しているだけ。

セミナーの内容は、ほぼどこもかわらない。

合宿とかで外部と遮断して集中してやってみたり、一気に熱量あげて伝えてみたりと、やり方は色々あるだろうけれど、内容としては、ほぼ同じ。結局それだけだ。

1,000円の本も、3,000円のセミナーも、1万のセミナーも、10万のセミナーも、30万のセミナーも、100万のセミナーも内容は、ほぼ同じ。

セミナーの中で言われるような先人のすばらしい真理は、今は、1000円ほどのお手軽価格でいつでも気軽に本で読める。

でも、本で読むだけより、セミナーに行ったほうが結果は出やすい。さらには、1万のセミナーより100万のセミナーのほうが結果は出やすい。お金を払ったら払った分だけ、結果は出やすい。

1,000円のセミナーだと、別にその後、何も行動しなくてもなんとも思わないけれど、自分が100万払ったセミナーだと、100万も払ってるしやんなきゃ!と思うから。違いはそれだけ。

だから逆に、セミナーの有効的な楽しみ方としては、内容に期待してお金を払うんじゃなく、自分の決心のためだけにお金を払うのがいい。決心するためだけに100万払う。そして払う金額は、自分の懐が痛むぐらいの額を払うのがいい。100万が屁でもない人が100万払っても意味はない。人によっては1億かもしれないし、人によっては1,000円のセミナーでも充分かもしれない。とにかく、その時、思わず躊躇してしまうぐらいの値段じゃなきゃだめだ。

自分の懐を痛めて、決心を発表する場。あえて、セミナーにお金を払う理由があるとすれば、理由はそれだけ。

セミナーは、あくまで決心のためのプラスアルファだから、自分の決心を確実にするため。100万払ってセミナーに出るより、山登りに100万払って山登りしたほうが、今後の人生の決心がつくならば、山登りに100万はらったほうが全然いい。

でも100万のセミナーで自分に決心がつくなら、それはそれで全然いい。要は自分が、人生でどう決心をするかだけのことだと思う。

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