海で泳ぐのが好き。だけどじつは、めちゃくちゃビビりながら泳いでいる。特にリーフエッジから先、本当怖い。
昔から泳ぐのが好きだ。スポーツで一番好きなのは水泳だと言い切ってもいい。
小さい頃から、海でも泳いできた。大人になってからも、海での10kmスイムの大会に出てみたり、世界中、どこかの海に立ち寄っては、遊泳区域などもない誰もいない海で泳ぐのが好きだ。
でも、じつは怖い。何が怖いか、まずは現実的なところから不意に変わる潮の流れ。海は潮の流れがすごいところは多少泳ぎに自信があったとしても、人力ではまったく帰れなくなる。これは生死に関わるから怖がる必要があるのだけれど、もう一つ自分が怖いのが、海の青さ。
これは生死とはまったく関係ない。精神的な怖さ。
海外の綺麗な海にいると、珊瑚礁と魚がまずいて、めちゃめちゃ綺麗な海が続き、そのうち、突然ガクっと海が深くなる。いわゆるリーフエッジ。
この境が本当に怖くて。この先が本当怖い。汚い海はもう何も見えないから怖くないけど、ずっと透き通って青い海はなんだか吸い込まれてしまいそうで、本当怖い。
どんな海でも、どんどん沖に向かって泳ぐ自分を見て、おそらく誰一人、自分がめちゃめちゃ怖がって泳いでるなんて思っている人はいないと思うけれど、だけどじつは、めちゃくちゃビビりながら常に泳いでいる。
地球上の海ですら怖がっている自分。だけれど、より危険な宇宙への想いが日に日に大きくなる。
どんなに恐れ流れでも、心の底からビビりながれでも、必ずや火星へ!!