星野誠 makoto hoshino

子供たちの脳を傷つける親たち

2021.10.13

我が家は、4人子供がいる。現在小5、小4、小2、2歳。

どの子もとっても可愛いのだけれど、ただの可愛さとはまた別で、育児では、時に感情的に怒ってしまう。

ダメだなあ、ダメだなと思いつつも。

でやっぱり、そうかという、そんな本「子供の脳を傷つける親たち」を読んだ。

まずいなあ。まずい。うちの小2の娘は、怒られることに敏感で、怒られると完全にすべてを無視フリーズするのだけれど、これは自分のせいだった。

この本によると、子供への不適切な関わりを、マルトリートメント maltreatmentと呼ぶ。虐待は大きく四つに分けて定義される

①身体的虐待 ②性的虐待 ③ネグレクト ④心理的虐待

うちは、1番、2番はもちろんないけれど、3のネグレクトは、子供が話をしているのに上の空で携帯を触って曖昧に返事してるとか、4の心理的虐待は、大きな声で怒鳴るなど。これはもう、心当たりありありだ。

以下「 」の中は、本文より抜粋

「愛着障害とは安全が脅かされるような体験をしたときに、こころを落ち着けるために戻る場所がない状態を指す。おとなしくテレビを見ているから、あるいは楽しそうにスマートフォンやタブレットで遊んでいるからといって、子供を放っておかないでください」

これ、あるなあ。

「家庭という場所や、時間を子供と共有していても、きちんと向き合うことをせずに自分の生活や欲望ばかり優先させているならば、その行為はネグレクトと言えます」

むむむ、、、、、これもある。

「とげとげしい物言いが当たり前のようになってしまう家庭もあります。暴言の1つ1つは小さな毒かもしれませんが、感受性が強く、柔らかなこどおの脳には、ボディーブローのように、ダメージが少しずつ積み重なっていきます」

これも、うちの中だと自分も妻も子供に対して声がどんどん大きくなっていっているところあるし、、、あるな。

「身体的マルトリートメントやネグレクトを受けた人よりも、親のDVを目撃し、かつ、自分も心ない言葉で罵られるなどのマルトリートメントを受けた人のほうが、トラウマ状態が深刻だった」

これは、さすがにうち夫婦の間のDVなどはないし、基本は自分は妻に絶対服従だから、そこまで口論などはないけれど、これ家の雰囲気がイライラ、ギスギスしてると子供にダメージを及ぼすってことだよな。そういった意味だとだいぶ心あたりあるなあ。

「愛着障害の子供達は自己肯定感が極端に低く、叱られるとフリーズしてしまい、褒め言葉はなかなかこころに響かないという特徴があります。低下している報酬系の機能を活性化させるためにも、健常な子供以上に誉め育てを行う必要があります」

これ、もしや今のうちの3女か!愛情あたえてるつもり、褒めてるつもりだったのだけれど、もしかして、これは自分の「つもり」だけだったかもしれない。今一度しっかり向き合わないと。

「トラウマを負った子供がよく見せる症状の1つに、「パニック」があります。毎日の生活のなかで突然、不安な気持ちにかられ、暴れたり泣き叫んだり、ものを投げつけたりする行動のことです。強いトラウマ体験があると、本人の意思とは関係なく、ふいにその記憶が鮮明に蘇ってくることがあり、これを「フラッシュバック」といいます。子供にとって恐怖を感じた出来事や、大好きな親から無視され続けたことなどショッキングな体験を心の中で処理することができず、それが時に凄まじい破壊力と伴ってパニックとなって行動に現れるのです」

これも、もしかするとそうなのかもしれない。こちらとしては、通常で怒ったつもりでも、子供にダメージが積み重なってトラウマ化までしてしまっているのかもしれない。通常はまったくそんなそぶりみせないけれど、今一度、子供たち一人一人としっかり話あってみよう。

「不安なときにさっと差し伸べられた手、抱っこしてもらったぬくもり、温かいまなざし、笑顔・微笑み、やさしい言葉。それらこそ、子供のこころの成長に欠かせない、大切な養分だといえるでしょう。5歳ごろまでになんらかのマルトリートメントを継続してうけると、76%もの人が愛着障害を起こす」

これか!自分は、3女が多感な5年ほど、香港にお店を作ったり、南極やらエベレストやら行っていて、ほとんど接することができてなかった。

「信頼できる大人がすぐそばにいるという事実が、子供のこころを安定させ、自分は価値がある人間なんだという自覚や自信を芽生えさせます。たとえ時間がかかっても、こころと脳は少しずつ癒されていくものです。子供の様子をつぶさに観察し、じっくりと腰を据えて健全な愛着を築き直していく姿勢が求められます」

そういうことだ。子供たちにとって、いつまで信頼できる大人でいられるように、日々の生活を今一度振り返り「時間を子供と共有していても、きちんと向き合うことをせずに自分の生活や欲望ばかり優先させているならば、その行為はネグレクト」これをしっかり心に留めて実際の行動に変えていこう。

「子供の脳を傷つける親たち」子供がいるパパ、ママであれば、ぜひ一読の価値あり!!

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