不快さのない生活では良質な問いは出てこない。不快な体験と高揚感とは表裏一体。世界を旅して、謙虚になった。
「問いこそが答えだ!~正しく問う力が仕事と人生の視界を開く~」という本を今、読んでいる。まだ半分しか読んでいないけれど、とても良い。
作者は、ハル・グレガーセン Hal Gregersen氏。
著者についてサイトより抜粋すると「マサチューセッツ工科大学(MIT)リーダーシップセンター所長、MITスローン経営大学院上級講師で、シャャネル、ディズニー、パタゴニアなどの企業や、UNICEF、世界経済フォーラムなどでも講演し、世界で最もイノベーティブな人物をランキングするThinkers50に2015年以降選出されている」とのこと。
さすが、実績もあるだけあって、日本で見かけるような適当な本とは違って、断然面白い!
本文には、様々な先人たちの意見も含め、自分が常に思っていたこともすべて言語化されていた。
感激した部分が多くすべてはかけないのだけれど、一部抜粋すると
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・考え方を変えたければ、いつもとは違う場に身を置くことが必要。
・自らすすんで間違えるようでなければ、独創的なものは生み出せない。
・人間はきびしい試練にぶつかると、それまでの自分の考え方を見つめ直し、自分にとってほんとうに大切なことは何かをはっきりさせなくてはいけなくなる。この結晶作用によって、人生を前へ勧められるよりよい判断が生まれる。
・自分の知らないことを探ろうとすれば、あるいは、まちがったり、無知をさらけ出したりする勇気を持てば、あれこれと質問して恥をかくのを恐れなければ、メンタルモデルをより完全なものにできる。
・問うことの上手な人たちは、自分の周りに「不確かな状況」を築くことにも意識的に努めている。難しいことではない。不慣れな活動に参加したり、いつもと違うばに身を置いたりするだけでいい。
・人から「あなたはわかっていません」と言ってもらえるよう、巧みに仕向けるということ。
・子供たちはクエスチョンマークとして学校に入り、ピリオドとして学校を出ている。子供たちは学校で答え方を教わる一方、問い方を忘れさせられている。
・知っていることより、知らないことに私たちはわくわくする。知らないとはつまり、それだけ学べることが多いことを意味するからだ。
・厄介な経験や情報にさらされなければ、わたしたちの成長や学習は止まってしまう。問う能力も衰えてしまう。
・不快な体験と高揚感とは表裏一体の関係。
・あえて、不快な場所へ行かなくてはいけません。限界がどこにあるかがわかるまで、突き進んでみなくてはなりません。そうすることで、”あっ、ここの死角があるぞ” という発見があります。
・不快な場に身を置くことの第二の利点は、惰性を断ち切って、それまでしていたことをやめられることだ。
・随行者に囲まれて歩いているリーダーは得てして、有意義な質問をすることも、されることもまったくない。ベニオフはどこへ行くのにもお供を連れないこと、それはサンフランシスコからでも、ハワイでも、旅にでていることの醍醐味は予期せぬ人との出会いにあると考えているからであることを私は知った。
・低予算の世界旅行の目的は、複雑さや矛盾に身を晒し、家にいてはけっして思いつかない、簡単に答えられそうにない問いと向き合うこと
・世界を旅して回ったことで、謙虚になった
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とまあ、まだ半分しか読んでいないのだけれど、なるほど。やはりということだらけ。
自分の中でも成長したなと振り返って思う時は、間違いなく外に出た時だ。安住の場所から何もしらない不快な状況に飛び込んだ時だ。
そして、学生の時、バックパック旅行にあえて一人で、友達や知り合いとではなく、誰も知り合いのいない場所にあえて飛び込んでいたのも、やはり自分の中の問いを探すためだった。そして、バックパック時代に自分へ向けて立てた問いは今でも自分の人生の指針になっている。
裸一貫で香港に行き会社を立てた時も、まったく無知から会社を始めた時も、アメリカに突然乗り込んで宇宙旅行の会社を始めた時も、ジャカルタで会社の立ち上げに関わった時も、フルマラソンも走り切ったこともないのに、メキシコのアイアンマンレースに出たり、モンゴルの250kmの砂漠マラソンに出た時も、山の経験もないのにエベレストや世界の最高峰を目指した時も、すべてそう。
不快な状況は、自分の中からの自分にとっての良質な問いを探すため。はっして家にいては思いつかない自分への問いを探すため。
そして、様々な状況に身を置くと否応なしに謙虚になる。世界には本当に優秀な方が五万といるし、自分の無力も思い知る。それで初めて、自分に対しての良質な問いが自分の奥底から出てくる。
今の自分に成長がまったく感じられないのは、不快な状況に自分を置いてないから。やはりそれだけかもしれない。
自分の中の「チャレンジバカ」の火が消えそうになっていた。
こうしちゃいられない!改めて「チャレンジバカ」へのアクセルをぶっ放さなければ!
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