星野誠 makoto hoshino

ドキュメンタリーや映画、映像の効用。

2021.5.11

エベレストに登る時も、ドキュメンタリーは勿論、フィクションを含め、あらゆる山の映画を見た。それも何度も。何度も。

どんな状況になったら、死んでしまうのか。どういった事故が起こるのか。万が一事故に遭った時に、どういった人が生き残る確率が高いのか。そもそも、どういうことをすれば事故に遭わないのか。

そんなことを考えながら繰り返し見て、自分なりに出したエベレストを無事登頂するための結論は1つ

「とにかく最速で行って最速で帰ってくること」

そのためには、

頂上には長くいてはいけないこと。

自分の体力の限界を過信しないこと。

死ぬ人のほとんどが下山中であること。

山頂までは余力を残して30%ほどの力でいくこと。

下山の際は、もう体は動かないと100%の力を出し切ってしまっていても、意思の力だけでも、とにかく早く下に降りること。

何度も何度も、何百回、何千回と映画やドキュメンタリーを、毎回自分が当事者になったつもりで死の恐怖を感じながら痛いほど見ていたので、おかげで実際のエベレスト登頂の本番は、本当に順調に登頂から下山することができた。

自分は現在、本気で火星を目指している。なので、エベレストの時と同じように、宇宙と名のつく映画やドキュメンタリーは見つけたら必ず見ることにしているし、どうやったら死ぬんだろう、どうやったら死なないんだろう?どういう時に事故が起こるんだろう?自分にできることはなんだろう?それを意識しながら。

直近で見たNetflixオリジナルの「密航者」も良かった。

今後の未来でありそうな話だし、実際宇宙に行ったら間違いなく起こりそうな話だし、そういったことを意識しながら、常に何回も何回も、何百回と宇宙系の映画を見ている。

所詮フィクションでしょ。所詮自分の経験じゃないでしょ。と思われるかもしれないけれど、映画やドキュメンタリーなどの「映像」は何度も何度も見ると、自分の深層意識まで刷り込まれて本当に力を発揮する。

本や音声audioもいいけれど、「映像」を刷り込むのは、本当に力になるので、今までそういったことを感じたことがない方は、ぜひ「映像」の力で、自分を騙してみることをお勧めします。

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