星野誠 makoto hoshino

温かい!素晴らしい本!ブルネロ・クチネリ氏「人間主義的経営」

2021.4.8

素晴らしい本!にまた巡り合った。クチネリ氏の「人間主義的経営」

高級カシミアなどに代表されるイタリアのブランド「ブルネロ・クチネリ」その代表クチネリ氏の本。本当に温かい。久しぶりにこんな温かい本に出会った。

哲学が大好きというクチネリ氏。クチネリ氏の思考の源泉や迷った時の指針となるのが、古代ギリシャから現代までの偉大な先人たち。

スピノザ、セネカ、アレクサンダー・ポープ、ソクラテス、アレクサンダー大王、ペイディアス、ペリクレス、聖ベネディクト、アリストテレス、ハドリアヌス帝、ゲーテ、マルクス・アウレリウス帝、ヴォルテール、エルネスト・エロー。

 

この先人の方々の哲学がクチネリ氏の独特の世界観を形どっているのだろう。そしてご自身も述べているように、十代のころ、聖職者になりたいと思っていた精神性への憧れ。通常のラグジェアリーブランドと一線を画している「ブルネロ・クチネリ」クチネリ氏の言葉にもその真髄が見える。

 

以下本文より抜粋

質素に生きることは健康的であるだけでなく、いつも何かが足りないと不安な気持ちになることから私たちを開放し、予期せぬ運命の嵐から私たちを守り、たまたま何かで成功してお金持ちになっても、自分の幸運を自覚していきられるようにしてくれます。

天の創造物である自然を痛めず、可能な限り自然への負荷を小さくする。そのように生産されたものにこそ貴重な価値がある。思い描いたのは消費者と生産者の双方にとって価値のある手作りの製品、美しい労働環境、リラックスできる快適な休憩時間、て仕事の価値が隅々まで行き渡った会社の文化でした。

誇りを感じて穏やかに生きていくためには、互いを敬い、真実を重んじる人間関係と、経済的に十分な所得が必要だと考えていました。そのためには創造性を育む静謐な職場環境が必要でした。

倫理、尊厳、道徳と一体化した利益を生み出すこと、利益と贈与の均衡に実体を与えること。

廃棄するのではなく、ケアして大切にするという考えが常に私の頭から離れません。

本物の人間にならなければ他者の尊敬など得られない。勇気を持って、真剣に、裏表なく行動しなさい。それが自分自身と他者の尊厳を守ることになる。

品質、職人技、創造性、独自性、美の探求は、私たちのブランド「ブルネロクチネリ」が目指しいている価値であり、それは静かに耳を傾けることへの願いと一体のものです。古代と現代、事業と人間の求めるものをひとつのものがたちに織り上げていく。それが私たちの一貫した夢なのです。

私たちの会社は、その土地に住む人々に敬意を払いながら、土地の持つ滞在力を守り、引き出し、育てていくことを大切にしています。

私たちにとってブランドは宣伝するものではなく大切に保護すべきものです。

 

自分も昔から哲学が好きで、ビジネスと哲学は別物かと思っていたのだけれど、こんなにも哲学的にすばらしい経営をされている方がいたとは!『美しい』労働環境。労働環境に『美しい』はまったく考えつかなかった。なんて素晴らしいのだろう!

自分の現在の状況が『美しい』労働環境でないことに反省。『美しい』労働環境。リラックスできる快適な休憩時間。静謐な職場環境。これを倫理と哲学を持って、生涯、目指していこう!!

 

またクチネリ氏の家庭や、ご自身に対するクチネリ氏の哲学も改めて勉強になる。

夫であり父であるという体験は、強く、美しいものです。子供に対しても心理と尊厳を以って接することは当然必要ですが、何よりも大切なのは愛情です。

祈りで魂を癒し、学習で心を癒し、自分に語りかけて精神を癒すことに1日の2時間ほどを充てるようにしている

何かをしたいという思いは、好奇心ではなく行動する喜びから生まれます。

過去は未来を育む養分であり、その本質において過去に古いものも新しいものもありません。人は限られた時間の中で生きることを学びますが、その時間は幸せになるためのすべてを経験するには十分ではありません。過去と現在の同胞たちの記憶や経験にじっと耳を傾け、その保護者となることによって私たちは良き人生を送ることができるのです。

ここでは、書ききれないが、人生という芸術を理解すれば、美しいものすべて必要なもんである、ということが最後にわかるだろう!というクチネリ氏の素晴らしい哲学の数々!!

クチネリ氏が、ご自身の哲学で作り上げているイタリアのソロメオ村も絶対いこう!!

 

大きな会社から小さな会社まで、どのような方にも、そして経営などに携わってなくても、本当に温かく、すばらしい本なのでオスススメです! クチネリ氏「人間主義的経営」

 

 

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