星野誠 makoto hoshino

世界の魅力「牛のように図々しく進んでいくのが大事です」

2021.4.2

自分が20代で初めて立ち上げた宇宙旅行の会社で、大変お世話になったアメリカのRocketplane Globalの創設者の一人でSpacebitの社長、Chuckが亡くなったとの知らせがあった。

Chuck、Chuck、Chuckと、馴れ馴れしくもお付き合いさせていただいた。Chuckは、ただのニートまがいの自分に対しても、本当に態度も変えず、本当に謙虚で素敵な方だった。

本当は、しっかりと自分が宇宙業界に復活してから、改めてご一緒させていただきたいと思っていたのだけれど、叶わなかった。

日々、どうしても目先、目先のこと、目先のことに目がいっちゃう。かといって、未来をと考えると、今度は火星、火星と遠すぎる未来に目がいっちゃっう。中程が抜けて考えちゃう。自分に、重要なのは、5年、10年計画なのに、それがいつも抜ける。

夏目漱石の有名な言葉に「無闇にあせってはいけません。ただ牛のように図々しく進んでいくのが大事です」というものがある。

「いま、ここ」はもちろん大事なのだけれど、「十年後」自分は、どのような活動を行っているだろうか。自分の火星への将来に向かって、外野に惑わされず、何より自分自身に惑わされず、焦らず牛のように図々しく進んでいけているだろうか。

最近、自分は、外の世界に出てないから、世界にいらっしゃる本当に魅力的な方々、特に変人といわれる方々のことをを忘れてしまってる。

子供たちにも「世界は広いぞ!!世界には、本当にたくさんの魅力的な方がいるんだぞ!!世界の価値観は本当に様々なんだぞ!楽しいぞ!!」などと言いながら、等の自分が、体感で味わっていた、生の世界の魅力を、生の感覚を忘れてしまってきている。

危険だ。危険だ。こんなんじゃ、危険だ。

せっかく自分は今、生き続けられているのだから、Chuckの分も1日1日を、自分の本当に達成したい願望に向かって、人になんと言われようが、焦らず牛のように図々しく進んでいかなくては。

 

 

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