星野誠 makoto hoshino

「いいな、お金があって」お金の減らし方

2020.9.13

『すべてがFになる』『スカイ・クロラ』などの作家であり、工学博士、森博嗣氏の「お金の減らし方(森博嗣氏)」

セミナー屋さんや、自己啓発屋さんじゃない、作家であり、庭園鉄道や模型なども本気で生涯楽しまれている森博嗣氏の本。ちょっと最高すぎて、本全体がメモのように多くなってしまった。この本がいまいちしっくりこないなら、たぶん、一生「本当に自分がやりたいこと」を実現できないんじゃないかとも、思ってしまう、とにかく即買!そんな一冊。

 

では、一部抜粋。これでもほんの一部です。

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多くの人は、「時間」や「お金」が不足しているから自分のやりたいことが実行できない、と言い訳をするのであるが、実は、本当にやりたいことがわからない人である場合が非常に多い。一方で、本当にやりたい、どうしてもやりたいと考える人は、「時間」も「お金」もなんとか工面してしまう。自分の好きなことをしている人は、まるで自由人のように傍から見えるけれど、時間とお金が潤沢にあるから、好きなことができるのではない。それは全然違う。かなり苦労して、時間やお金を生み出している。

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たとえば、人から褒めてもらえにと嬉しくない、という人間になってしまったら、満足するために他者の協力が必要になる。大勢でわいわいがやがやする時間だけが楽しい、と感じるようになってしまったら、大勢がいないところ、1人だえのときには楽しめない人間になる。

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自分のすきなことがやりたいからお金を減らす、という行為をしっかりと理解している人は、お金を増やすことには、さほど興味を示さない。

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楽しそうなものは、大勢がやりたがる。大勢がやっていては、競争になり、効率が悪い。仕事にならない。面倒なもの、人がやりたがらないもの、格好の悪いもの、嫌な思いをしなければならないもの、そういうものだからこそ、対価として利益が出る

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順番が逆なのだ。お金を稼ぐのは、自分がやりたいことをするためである。

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それを買っても、誰もみてくれない、自慢もできない、どんな本能もない。それでも、それが欲しいだろうか?ごくは、いつも自分が欲しいものを買っている。それらは、誰にも見せるつもりのないものである。家族にだって見せない。僕が楽しむために買っている。僕は1人で楽しむ。

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自分で自分を褒められないようになったら、その仕事をやめた方が良いだろう

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買い手にとって価値があるもの、つまり需要に目掛けて投入するものが、良い商品となる。また、仕事をする能力とは、自分の好き嫌いでなく、自分が他者よりも優れていることで価値を有する。多くの人がここを間違えているようだ。

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時間があったら、自分自身の価値をあげることに時間をつかうこと。お金をかける必要はない。ぜいぜい本を買うくらいの投資で充分だろう。講習会や教室へ通う必要は全然ない。お金をかけないとやる気が出ない、という言い訳を自分にするようでは、なにをやってもものにならないだろう。

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僕は、ポルシェを買った。ことのきに、たしかに大勢から「いいな、お金があって」というコメントをいただいたいたが、そういう彼らだって、お金を持っているのである。人は常に欲求を満たす道を選択する。ではなぜ、普通の人はポルシェを買わないのか。勿論、第一の理由は、それほど欲しくないからだろう。僕はほしかったから買った。ようは、そこに大きな違いがあるということだ。また、ポルシェを買ったら、ゲームが買えなくなる、友達と飲みにいく金がなくなる、家賃がはられなくなる、など、他の切実な問題が生じる可能性が高い、という判断をする場合もあるだろう。これは、実際に「ポルシェが大好きで、絶対に欲しいんだけど」とおっしゃている方でも、買わないのはこの判断からだと思われる。しかし、要約すると「それほどまでして欲しくない」という意味だ。

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精神的な連帯感は、今でもかなり厳しく個人を拘束している。いわゆる「絆」である。別の言葉にすると「柵」ともいう。人間関係を壊したくないから、自分の好きなことを我慢する、というものだ。「空気を読む」などとも表現される。この種の人間関係を全て無視して、自由に振舞えば良い、ということではない。もし、本当にそれをしたい、それが欲しい、というときには、丁寧に説明をする必要がある。どれくらいしたいのか。、どれくらい欲しいものなのか、ときには代償として、これだけのものを犠牲にしても良い、というような説明をする。周囲の理解を得るためには、時間をかけることも大切である。たった今思いついて、急にほしくなったというのでは、相手は納得しないはずだ。そんな一時的なヒョッ級なのか、すぐにさめてしまうにきまっている、と考えるだろう。

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目的のためには犠牲が必要である。食べるものも我慢し、つき合いも全て断るくらいは、当たり前だ。そんなことはとてもできない、という人は、しなくても良い。夢を諦める方が簡単だ。そこまでして、買いたくはない、というレベルの「欲しさ」だったということになる。できる人とできない人の2種類があるとは思えない。ようは、やりたいという気持ちの強さの違いだろう。

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やりたい人は、もうやっているはずなのである。現在やっていない大人は、ほぼやりたくない人だということになる。大人は、誰にも支配されない自由人のはずだからだ。

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「小説家になりたい。有名人になりたい。アイドルになりたい。素敵な恋人が欲しい、こういった夢の目的達成のために、お金は無力だ。それは、この得たい対象が、他者の承認だからである。これらは、お金では買えないものだ。できるかぎり、他者に依存しないものを、自分の人生の目標とすることを、ぜひオススメしたい。これは、多くの人にとって、非常に難しい条件かもしれないが、本来それが本当の夢というものである、と僕は考えている。

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人間の楽しみというのは、結局は自己満足なのだ。自分が満足できる状況へ自分を導くことが、つまり人生の目的であり、すなわち「成功」というものである。

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「お金がない」が口癖になっている人がいるけれど、それはほとんど「望みがない」と言っているのと同じ状況である。ただし、お金がないから望みがないのではなく、望みがないから、お金がなくなるのだ。自分が欲しいものをしっかりと把握している人は、それに向かうアプローチを考えるし、無駄なものにお金を使わない。だから、自然にお金持ちになる。欲しいものがない人は、そんなに欲しくないものに手を出してしまうから、お金をうしないがちである。

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時間もそうだ。やりたいことがある人は、時間のやりくりが上手で、時間を有効につかっているように見える。やりたいことがない人は、時間を無駄に過ごしてしまう。時間が大切だという感覚も持っていない。「時間がないからできない」というものはない。

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お金持ちは、たいてい正直で謙虚である。つまり、威張る必要がないから、腰も低いし、人によく見られないという欲求もないから、見栄や嘘の必要がない。本当に偉い人は、偉そうなことは言わない。

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お金持ちが貪欲だというのは、ある意味では、そのとおりだと思う。お金に品よくなのではなく、自分が欲しいもの、自分がしたいことに貪欲なのである。

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情報化社会が悪いのではない。周囲に流されることは、判断しなくても良い、考えなくても良い、ただ、みんなについていけば迷子にならない、自分だけ損をすることはない、という気楽な状態であり、生き方として省エネなのだ。周囲のみんなに同調していれば、まあまま安全であり、なんとなく生きていけるからだ。人と違ったことをしてはいけない。自分一人が好き勝手なことをしてはいけない。そういうふうに社会から教えられる。こういった支配を受けて、自らの自由を萎縮させている状況が、今のあなたかもしれない。

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自分で評価する「自分」を取り戻そう。自分が捉えられないまま、他者に認めてもらおう、他者に感謝してもらおう、みんなと一緒に感動したい、みんなから憧れられるような存在になりたい、という心理は、自分の本来の能力や欲望から離れて、地に足がつかない、空回りしやすい危うい構造だということ。人から褒められないと自分は嬉しくない。人と一緒でないと自分は笑えない。人に見てもらわないと意味がない。そういった価値観が、自分という存在を消してしまうのである。人に褒められなくても、嬉しいものは嬉しい。自己満足は、人生の目標としても良いほど立派なことだ、と僕は考えている。

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まず、お金を使って、孤独を買った方が良いだろう。孤独を手に入れるために、お金を減らすなんて、なかなか粋ではないか。そういうものが、本当の美学だといえるかもしれない。

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自分がエベレスト登ったときも、「いいな、時間も、お金もあって」っていわれたのだけれど、みんな本当は、ただ1000万払ってまでエベレスト登りたくない。2000万はらって宇宙旅行したくない。そんな大金を出してまでやりたくない、ただそれだけ。

「お金の減らし方(森博嗣氏)」

もうこの本、森博嗣氏が、なぜ森博嗣氏になれたのか。いや、森博嗣氏は生まれた時から、森博嗣氏だった。そんなすべてが明確に示されていた本で、さらに本全体、自分が思っていたことも、すべて、すばらしく言語化されていて、本当に最高でした!!ぜひぜひ、オススメです!!

 

 

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