星野誠 makoto hoshino

『対岸へ( オーシャンスイム史上最大の挑戦)』マラソンスイムが面白い!!

2020.7.19

『対岸へ (オーシャンスイム市場最大の挑戦)』がものすごく面白い!!

ウェットスーツなども一切つけず、ノンストップで行くこのような長距離スイムをマラソンスイムというようなのだけれど、この本はそのマラソンスイムの中でも世界一難しいとされる。キューバからアメリカフロリダまで180km、50時間一睡もせずに泳ぎきった64才超人のストーリー。

自分は、今密かに泳いで津軽海峡横断を考えているのだけれど、だいたい距離で30km。スイマーであれば11時間ほどの距離らしいが、自分はスイマーじゃなく一般人だから、17時間ほどで勝手に考えている。

 

エベレストでもなんでもそうだけれど、やはり実際達成した方の話を読んだり聞いたりすると、現実感がでるし、何をするべきかがわかってとてもいい。

何十kmものスイムの強敵はサメだということはよく聞いていたけれど、じつはサメよりハコクラゲに刺されて死ぬほうが多いというところは、エベレストで、滑落で死ぬより高山病で死ぬほうが多いというような素人ではわかり得ないような情報だし、クラゲに海面で刺されるのは夕方とか、夜明かりをつけていると小魚がよってきて、それによってサメもよってくるから夜明かりは決してつけてはいけないとか、サメ回避のため電界バリアを引くとか、泳いでいる時は何も聞こえないし、基本何も見えないということとか、本当に実際やった方でないとわからない情報ばかり。

そして何より、この本を通じて感じたのは、エベレストや高所登山、未登頂へ挑む冒険家の方共通するのかもしれないけれど、座禅のような自分とひたすら対峙する時間ということだ。

こんなこと言うと、だいたいみんな引くのだけれど、自分は本気で火星を目指しているので、初期に火星に行ったら、間違いなく死ぬ可能性のほうが高いわけだし、予想外のことしか起こらないわけだろうから、だからこそ、地球という地上の満ち足りた大気の中では、エベレストや海峡横断など、自分との対峙を定期的にブチ込まないとならない。

さあ海峡横断するぞ!!!そして!!火星行くぞ!!

 

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