星野誠 makoto hoshino

『生きてこそ (1993)』結局死から救ってくれるのは「ぜったい生き抜いてやる!!」という決意の強さ

2020.6.8

エベレスト登ってるとき、この人登れるかな、登れないかな。一発でわかる方法がありました。ダースベイダーのマスクなど被ってるのみて、喜んでくれる人は必ず登れる。笑えない人はだいたい登れてませんでした。だいたいどんな状況でも、ダイ・ハードみたいに危機にユーモア持って向かっていける人が強い。真面目な話、これ間違い無いと思います。

ちょっと間があいてしまったけれど、フィルムチャレンジ7日目、マジで危機に向かって行ける人の映画!!自分の人生に影響を与えた映画『生きてこそ (1993)』

ウルグアイ空軍機571便がアンデス山脈に衝突・墜落し、遭難事故、厳寒の山脈で72日間の生存を果たし生還した16人の事実を元にドキュメンタリー・タッチで描いた映画、結果29名死亡、16名生存と、決して簡単に語ることのできない物語。自分の人生観に影響を与えた一本。

ノンフィクションを基にした「生死を乗り越える系の映画」だと山中で断崖に腕を挟まれた状態のまま、生と死のはざまで127時間を過ごしたアーロン・ラルストンの『127時間』

同じくメスナーと弟のルパール壁の初登頂、その後の遭難を題材にした映画『Nanga Parbat (邦題 ヒマラヤ運命の山)』

さらには1996年にエベレストで起きた大量遭難事故を題材にした『エベレスト 3D』

アンデスの雪山で遭難し、生還を果たしたエピソードを、本人へのインタビューと再現映像により描き出した『運命を分けたザイル』など素晴らしい映画は沢山あるけれど、やっぱり自分はこれ『生きてこそ (1993)』は本当に衝撃を受けた1本。

厳寒の山脈、捜査もうちきられ2ヶ月以上たったあと、ナンド(イーサン・ホーク)とカネッサが冬のアンデスを超えていこうとしていく時のセリフ、ナンドの言葉

「たとえ死ぬとしても、歩きながら死のう」

映画の中のこの言葉好きで、エベレストに登る時も何度も見ていたし、本当に何かと見返す映画。結局、命の危険に直面した時、死から救ってくれるのは、頭の中の知識でも、磨き上げられた体力でもなく、心の中にある「ぜったい生き抜いてやる!!」という決意の強さなんだ!と思った、それが本当によくわかる映画です。

あと、最後、映画の中で、山を越えるのにまだ50マイル(80キロ)もあるというシーンがあるのだけれど、個人的には、この映画を見てから、50マイルでも50マイル?近いじゃん!みたいに自分の脳ミソが思うように、今も色々といわゆる変態系レースにでてます。

自分がこれから1度はやろうと思っている津軽海峡横断などパンツ一枚で30kmほど泳いでわたる海峡横断も同じ理由からやりたいと思ってること。人生で1回パンツ一枚で13時間泳いだら、船が遭難しても、どこか無人島に残されても、気持ち的に「あっそっか!遭難かっ」と軽く思って生きていられかなと。まあ実際生きられるかはわからないし、実際は、ものすごくうろたえるだろうけど(笑)

まあでも、自分の中で、エベレストや8000mの山に登った経験は、今もとっても大切なものになっているし、酸素の薄い8000m級で、動き続けた16時間は、自分の中で今も何物にも変えられない大切な宝物。

命の危険に直面した時、死から救ってくれるのは、頭の中の知識でも、磨き上げられた体力でもなく、心の中にある「ぜったい生き抜いてやる!!」という決意の強さ。自分も今回の人生のうちに、その決意の強さを持って、必ず火星に行こう!!

人格形成に影響を与えた映画10本、「1/10 ガタカ」「2/10 ライトスタッフ」そして3本目「3/10 フォレスト・ガンプ」「4/10 きみに読む物語」「5/10 今度は愛妻家」「6/10 グランブルー」「7/10 生きてこそ 」

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