だいたい面倒くさいから子供に向かって怒る。どんな素行をしても帰れる場所が必要だ。
うちの妻は以前、児童養護施設で働いていて、
今、社会的養護のNPOをやっている。
妻が一ヶ月に一度勉強会を開いているのだけれど、
その勉強会に初めてちょっとだけ顔を出してきた。
その際のトピックが、
児童擁護、自立支援施設を卒園した後の生活、自己実現についての話だった。
大人はだいたい面倒くさから子供に向かって怒る。
赤ちゃんが起きたら、めんどくさいから静かに。
走り回ったら、うるさいから静かに。
自分の管理下に置いておきたいから、静かに。
大人の都合で、すべてが決まる。
大人の都合で子供の才能が潰れてく。
せっかくの子供の純粋な才能が見えなくなっていく。
普通の家庭ですらそうなんだから、
人の子を預かる組織になったら、なおさらだ。
めんどくさいことはまっぴらごめん。
大人の都合の意味のわからないことばかり。
当事者と教育者の意識のすれ違い。
子供の自己実現には、絶対的に安心できる場所が必要だ。
良い子だから帰れるなどでなく、悪い子でも帰れる。
良い悪い関係なく、最終的に帰れる場所。
それが家であれば、もちろん最高だけど、
最悪はとなりの兄さん、おじいさん、学校の先生でもいい。心の拠り所。
心が安心できる場所、批判も評価もされない拠り所。
家がある、ないに関わらず、自己実現には、
絶対に何があっても帰れるシェルターのような場所。そんな場所が必要だ。
家があっても、殺伐とした家庭は拠り所にならない。
間違いなくその子供の自己実現を阻む。
もし家庭がそうでないとしたら、想像上の拠り所でもいい。
自分にとって大切な本や想像上の歴史の人物、なんでもいい。
評価されず、自分が絶対的に信用できて、どんな素行をしても帰れる場所。
そんな場所が絶対必要だ。
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