星野誠 makoto hoshino

2000年近く前のローマ皇帝の悩み。マルクス帝「自省録」

2019.4.11

人生度々迷う。未だ迷う。

というか、おそらく一生迷い続ける。

そんな時に読む本の1つ、

ローマ皇帝の五賢帝のうちの一人マルクス帝の書いた「自省録」

161年から180年にかかれたという、1900年近く前の書。

妻や子供の死など私生活の逆境や、他国との戦いに翻弄される中

合間を塗って書かれたという「自省録」

青年期からストア派哲学を学び、10代の際は、皇帝にも関わらず、

マント1枚だけ着て勉強し、地べたで寝るといった生活をしていたこともあるという

そんなマルクス帝の「自省録」

時々憩いの場である哲学に戻ることができるからこそ、

政治生活に我慢できるようになると、生涯自省しつづけた

マルクス帝、生涯の自省の集大成の書「自省録」

 

ローマ皇帝ほどの方が、歴史に名を残した五賢帝の一人マルクス帝ほどの方が言っている

「宇宙全体を考えてみなさい。そのほんの一部が君なのだ。

時の流れを考えてみなさい。その中のほんの短い時間が君に与えられているにすぎないのだ。

運命に定められたすべてのことを考えてみなさい。

そのなかで、君の果たす役割のなんと小さいことか」

「並みに打たれ続けても、じっとそのばに腰をそえ、

並みしぶきの激しさをなだめる断崖のようでありなさい」

「未来というのは来たるべきときに訪れてくるのだから、未来を憂うのはやめなさい。

人格を完成させるには、1日1日をあたかもその日が最後の日であるように、

激しく感情を高ぶらせることなく、かといって無感情でもなく誠実に過ごすこと」

(参照 自省録)

 

ローマ皇帝ほどの方が、自分を鼓舞していた言葉

2000年近く前にもかかわらず、今読んでも、まるで古びない本当に新鮮な書。

むしろ人の営み、悩みというのは2000年たっても

本質のところでまったく変わらないということを再確認できる。

なんて贅沢な書なんだろう。マルクス帝の「自省録」本当にすばらしい。

 

 

 

 

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