星野誠 makoto hoshino

成就と思う所、そのまま道に背くなり

2018.9.13

去年7大陸登頂、エベレストの登頂終わってから、ぽか〜んと穴があいて、もっと何かをやりたくてしょうがなくなって、普通のことじゃなあ〜など思っていた自分にふと

「これ繰り返すと、何をやっても満足しないんじゃないか人生ってエスカレートしていって、これってもう終わることないじゃないか」

「足るを知る」つまりmore and moreから、感謝ベースにしないとしないと!!と最近ずっと思っていた。

ただ、それはそうと、一方で、江戸時代にまとめられた武士としての心得をまとめられた葉隠に

「修行においては、これまで成就ということはなし。成就と思う所、そのまま道に背くなり。一生の間、不足不足と思いて、思い死するところ、後より見て、成就の人なり」(葉隠 山本常朝)

元総理の小泉さんもいっていた

「人間これをやりたい、ここまで発達したいという気持ちがあれば、何歳だって向上できる」(小泉純一郎)

いまなお現在進行形 歴史上「この人は」と思う人物は皆そうなのかもしれない。

「どこまでたっても今の自分に満足せず人生を完結しないこと」

これが達人の生き方なのかもしれない。人生に完結ということはない。

人間の花はすぐには咲かない。人生は投げたものしか返ってこない。そして、その質と量は、その人の真剣度に比例する。そうなのであれば、やはりいつまでたっても、真剣に何かを投げ続けるが自分の人生かもしれない。

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