星野誠 makoto hoshino

明日の火星の原稿がまだできない。新たな時間には、きっと新たな思考。

2018.5.27

火星に行きたいか?と本気で聞かれたら、正直なところ、今はまだ行きたくない。

なぜって、家族だっているし、ぜったい地球最高だ!ラスベガスだって、セドナだって、北海道だって、東京だって最高だ。

宇宙のことを知りたいのは、結局自分のことをもっともっとよりよく知りたいため。

自分の周りのことをもっと知りたいのは、自分のことをよりよく知りたいため。極端に言えば、それかも。

火星には、まだすぐには行きたくないけれど、古代エジプトではシリウスが日の出直前に地平線に現れる日を1年のはじまりとしたように、もし火星にいったら日の入りなどもまったく違うはずだから、時間の概念もまったく変わって火星の時間が生まれるはずだ。新たな時間が生まれたら、きっと新たな思考が生まれるはず。そこにはとっても興味がある。

そう、話はちょっと変わって、NASAによると宇宙の95%が正体不明の物質やエネルギーからできているらしい。その中の20%が「光や電波を出さないので観測できないが重さのある物質」暗黒物質。そして70%が「全宇宙を満たしている謎のエネルギー」暗黒エネルギー。

自分たちの住む空間は3次元だけど、今の宇宙論、ブレーン宇宙論は10次元、超ひも理論。正体不明の物質が95%とか10次元とか、結局、僕らは知らないことばかりだってことだ。

真実を明らかにすると、また新たな謎がうまれる宇宙の起源のように、僕らの人生も、ある挑戦を達成すると、また新たな挑戦への欲求が生まれる。

宇宙の起源の謎が永遠にわからないように、おそらく人生も永遠に答えなどにはたどり着かないんだろう。

自分たちはどこからきたのか。

自分たちは今どこにいるのか。

そして自分たちはどこへいくのか。

究極、やっぱりこれが知りたいことのすべてで、あらゆる活動の動機なのかもしれないなぁ〜とそんなことを思いつつ、明日、宇宙カンファレンスで発表するための原稿がまだできない。

やっぱり火星の前に、念を込めるのは、帰ってくることができる月からにしょうか?月に関しては、今回のシンポジウムにも、実際にアポロ11号で月面歩行後に地球に帰ってこられているバズ・オルドリンさんも来ていらっしゃるし。

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