高所順応と人生の順応
高所登山をするとき、順応もなしに8,000mなんていったら、すぐ死んでしまう。
突然8848mを目指しても、体が対応できず、すぐに死んでしまう。
だから高所登山は、本当にコツコツ、3000m、3500m、4000m、4500mと
徐々に徐々に高度をあげ体を慣れさせていく。
もちろん、本当は山頂まで、目標一直線でいきたい。
一気に山頂まで行ってしまいたい。
でも順応もなしで突っ込んだとしたら、
万万が一運良く山頂まで到達できたとしても、下山で死ぬのがオチだ。
だから、高所登山では、この一見地味な焦らず焦らずの動作が本当に重要だ。
もちろん、山頂を意識しないとそこへは絶対に到達できない。
気づいたら山頂だったなんてことは絶対ない。
だから、山頂を常に意識するのは必要だ。
これって、人生も同じで、
段階をすっ飛ばして一気に頂上を目指しても、道半ばで朽ち果ててしまうかもしれない。
万万が一到達したとしても、下山できず、結局、すべてを破壊してしまうかもしれない。
人生も登山もアプローチは、コツコツコツ。
常に到達したい山頂を意識しながら、焦らず焦らず、コツコツコツコツ。
これが何においても重要なのかもしれない。
焦りがちな我が人生。
焦らず焦らず、行きたいものだなぁ。