星野誠 makoto hoshino

1年間はテレビ、ラジオ、新聞に一切目をくれるな

2018.4.9

自分が唯一、定期購読で読んでいる雑誌「到知」

パラパラとそれを眺めていた際に、「1年間はテレビ、ラジオ、新聞に一切目をくれるな。ただ刃物研ぎだけをしなさい」という言葉があった。

これは、法隆寺専門の宮大工、最後の宮大工棟梁、法隆寺の鬼とも言われた西岡常一さんに弟子入りする際に言われた言葉だという。これは最近常に思っていたことだから、やっぱりそうなのか!と思った。何かを本気でやり抜こうという時は、絶対に世間の雑音を遮断しなくてはいけない。ニュースとか世界の流れとかまったく関係ない。

そして、

「人は心底尊敬した人から知らず知らずのうちに多くのものを学ぶ。学者でもえらい先生に心底から尊敬している弟子は器量がどんどん大きくなる。しかし、先生を批判したり表面的に奉だけになると成長がとまる」

という言葉も、これもまさにその通りだと思った。

幸い自分には、局面局面で、師と仰がせていただいている方がいるのだけれど、僕は常にその方のことを心から尊敬していたから、多くのものを学べた。それに比べ、もともと実力もあり、すごい師についているのに、もったいないなと感じる方は、まずどこかその師を心底尊敬できていない気がした。

ちなみに、戦国武将であり大名の豊臣秀吉は、織田信長に対して、

「あの人はすごい人だ。俺は到底及ばない」

という謙虚な姿勢を素直に出して接していたらしい。

やはり、自分は今までそういった姿勢で学び続けられる師がいたことはすごく幸せだったし、今後も同じように心より尊敬できる先輩方について、どんどんと学ばせていただこう。

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