「感謝の声」と「厳しい声」を両輪に。
自分は、13年ほど、誠眼鏡店というメガネ屋を新宿と銀座でやっている。
うちは大変ありがたいことに6割ほどが常連様で、おかげでこのようにメガネ屋を続けられてきている。
0から始めたメガネ屋は、すべて、お客様のご意見で今の形になっている。どのようにしたら使いやすいか。どのようなものがあったら嬉しいか。どのようなものがあったらワクワクするか。HPはどういったものだったら良いか。
すべてお客様のご意見を頂戴し、その都度改善を加えてきた。なので、お客様の声がなければ今のうちはない。
お客様からいただく感謝のお声は、本当に励みになる。眼鏡屋をやっていてよかったと思う。
感謝の声はうちを本当に成長させてくれた。
ただ、それと同時にうちを成長させてくれたのは、時にいただくお客様からの厳しい声だ。
厳しいお声は、いただくと辛い。厳しい声いただくと、ついつい、このお客様だけ特別だったんだなど、言い訳が出てきてしまう。ただ、この厳しいお声こそ、うちを何段も確実に飛躍的に成長させてくれた。
お一人厳しい声があったとしたら、その後ろに10、20、30と同じ思いを感じている方がいる。大抵、そういう方は何も言わずに去っていく。なので、厳しいお声がいただけることこそ、本当に貴重で幸福なことだ。
長くお店をやっているとマンネリになり、時に傲慢になる。いつまでも厳しいお声もいただけるようスタッフもお店の体質も、謙虚で素直であり続ける。シンプルなことだけれど、本当に大切なことだ。
感謝の声と厳しい声。このふたつを両輪に、常に成長していきたい。