星野誠 makoto hoshino

残忍な「笑い」と身体活動としての「笑い」

2020.2.24

「笑い」は健康に良い。そう思っているし、実際そうだと思う。

そんな中ちょうど、今唯一の定期購読雑誌「致知」で生命学者の村上和雄先生の笑いの記事を読んだ。

先生の記事によると、

「笑い」の歴史としては、2000年ほど前、プラトンは「笑いは大抵の場合、他人の不幸を愉快がるものだ」そして、ニーチェも「笑いは、他人の不幸を喜ぶことだ」と笑いには優越感や残忍さが隠されていると定義していたらしい。

そこから、17世紀に入り、スピノザは「笑いと嘲笑は別ものとして、嘲笑は悪だけれど、「笑い」は善」とし、18世紀、カントは「笑いは健康に良い。笑いは緊張の緩和からくる」ショーペンハウアー「笑いは予想していた事柄と実際に起こった現実との不一致から生じる」

となったと。つまり笑いには、2種類があって、嘲笑じゃないほう、良い笑いはやっぱり健康に良いのだそうだ。

 

うちは子供が四人いるのだけれど、今1歳の息子も本当によく笑う。生まれたばかりの赤ちゃんが生後しばらくすると誰に教わったわけでもなく、本当に自然に笑うけど、これはもともとの人間の本能らしい。ただその後が重要で、そこで、さらによく笑いかけてあげると、もっともっと笑う。逆にまったくかまわなかったりして無視しつづけると、笑わなくなるどころか表情すらなくなるらしい。

 

マラソンなどで、長時間ランニングを続けていると、「脳内麻薬」と呼ばれるB-エンドルフィンが脳内で分泌されて、気持ちよさとともに苦痛も緩和されるランニングハイになるけれど、笑いでもそれと同じB-エンドルフィンが分泌されるらしい。

自分は中学生の時めちゃめちゃ影響を受けた映画に、ブルースウィルス主演の「ダイハード」というのがあって、そこでブルースウィルスがどんな状況でもユーモアがって、笑いを絶やさなくて、本当かっこよかった。その印象があまりにも衝撃的だったので、それから自分は「危機にしびれる男、危機的な状況であっても笑いを絶やさない男」というのを自分の人生の指針にしてきているのだけれど、やっぱりこれは間違いなかったようだ。

人生において「良い笑いは副作用のない薬」であって、人をより前向きにさせ、パワーをさずけてくれる、そしてモチベーションアップにも一役買ってくれるのは、間違いないようだ。

 

 

 

 

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