足るを知る。 マタギの方の教え
マタギ=
狩猟だけでなく、山菜を採取、川魚をとったり、巻きを切り出したり
山の恵を受け、山とともに生きる方々。
現在は、世界遺産区域で狩猟や採取が禁止されたことから、
現在は、そういった地域での観光ガイドやパトロールなどもされている。
そんな、マタギの方の本を読んだ。
その中で、すごく印象に残った箇所があった。
「熊が苦しむことなく一瞬であの世にいけるよう、
必ず一発命中で即死させられる確信が持てなければ撃たない。
生半可な思いで銃は絶対に撃たない。
醜くもない動物を殺すためには、鬼のような心になって、一瞬で相手を殺す。
動物を殺すたびに鬼になる。マタギとは「又鬼」なのだ」
相手への敬意から鬼になる。そうなのか。
なあなあと、優しさは違う。
やっぱりそうなのかもしれない。
また、マタギの心の箇所も、とても印象的だった。
「マタギの心は自己規制。足るを知ること。神様に対する遠慮を持つこと。
なんでも採りすぎず、次の世代へまた次の世代へと残す。
マタギの世界では、事故で血を流すのはいいけれど、人と争って血を流すのは一番の恥」
足るを知ること。神様に対する遠慮。
人と争って流す血は一番の恥。
マタギの方々のように、
純粋に人間、動物、植物を1つの生態系と考え生きている方々の考えは、
やはり、間違いなくより真理に近いし、
よりシンプルな生き方なのだろう。
完全にマタギの方々のような生き方は勿論できないけれど、
自分も都会ばかりで生きていないで、
人間本来の、生命本来の大切なものをしっかり思い出せるように努力しよう。
まずは、実際マタギの方に会いに行ってみよう!