彼は0から這い上がった。むしろ期待している。0に戻るのを
「彼は0から這い上がった。だから恐れている。
いや、むしろ期待している。0に戻るのを」
ネットフリックスでやっている「ビリオンズ」の中のセリフだ。
やばく、おもしろい。
北野武さんの言葉でもあった。
「物体は激しく動けば、それだけ摩擦が大きくなる。
人間だって、激しく動くと熱を持つのだ。
はたから見れば、輝いている人間のことが、きっと羨ましく見えるのだろう。
でも、輝いている本人は熱くてたまらない。
星だって、何千光年という遠くの地球から見れば、美しく輝く存在だ。
「いいな。あの星みたいに輝きたい」人はそう言うかもしれないけれど、
その星はまたったもんじゃない。何億度という熱で燃えている。
しかも、燃え尽きるまで、そうやって輝いていなくちゃいけない。
これは真面目に、結構辛いことなのだ。」
自ら道を作っていく人というのはそういう人なんだな。
でも、それがやめられない。
そんな辛いことが好きでだまらない。そんな人達なんだろう。
さらに、ビリオンズを見ていて、
「彼は0から這い上がった。だから恐れている。いや、むしろ期待している。0に戻るのを」
ってセリフを聞いた時、
うわ!やっぱり、そうなのかっ!と心がざわついた。